うさぎと暮らす人のための 防災バイブル　うさ飼いさんに必要な備えと知識

うさぎのしっぽ代表　藏並監修の防災バイブルです。
うさちゃんと暮らすうえで防災のことを考えることはとても大切なことです。
なぜなら、うさちゃんをは私たちの『家族』であり、いざという時に守れるのは他でもない、飼い主のあなただからです。

この本をきっかけに、「人」と「うさぎ」の防災についていまいちど考えてみましょう！

目次：

【第1章】うさぎと自然災害の基礎知識
・防災は必要？
・防災にはどんなことが必要？
・世間はうさぎのことも考えている？
・被災時はうさぎが最優先でよい？
・みんなでうさぎを守って欲しい…
・防災はいつからすればよい？
・発生後の対応で大丈夫？

【第2章】自然災害へのモノの備え
・なにを備えておくとよい？
・うさぎのために備えておくものは？
・キャリーが必要と聞いたけれど…
・防災グッズはどこに保管する？
・自宅の環境作りの注意点は？
・ケージ内の工夫もある？
・緊急時の迷子が心配…
・保険に入っておいたほうがよい？

【第3章】自然災害への心の備え
・どこに避難することになる？
・避難所の場所を調べておくだけでよい？
・うさぎと一緒に避難所に入れる？
・地域の協力が大切らしいけれど…
・臆病な子だから被災時が不安…
・気持ちがわかるとよいのだけれど…
・抱っこが大事と聞いたけれど…
・人見知りだから不安…
・スムーズに避難できるか不安…
・移動のトレーニングもある？
・そもそも電車に乗れる？

【第4章】自然災害が発生したら
・自宅で被災、どうすればよい？
・外出時に被災、どうすればよい？
・揺れが収まったら、なにをする？
・緊急時のうさぎのケガが不安…
・「一緒に避難」の準備ポイントは？
・どうやって一緒に避難する？
・一緒に避難できない場合は？

【第5章】避難生活の送り方
・いろいろな避難生活があるようだけれど…
・真夏の避難生活は大変そう
・寒さ対策は必要ない？
・被災時にスマホはどう使う？
・避難所で気をつけたいことは？
・自宅避難のポイントは？
・自動車に泊まってもよい？
・避難所に不安があったら？
・避難所生活はどんな感じ？
・避難所はストレスが多そう…
・他の動物もいるらしいけれど…
・うさぎがいなくなってしまった…
・うさぎが見つからない…
・再建はなにからすれば…
・結局、防災はなにをすればよい？

【特別企画】
被災者が語る「うさぎの飼い主の防災」の心得

監修者　藏並秀明からのコメント：

私たちの心を癒やし、生活に笑顔を運んでくれる、かけがえのない『家族』の一員……。

それが、うさちゃんです。

近年、「ペット」という枠を超えて、「コンパニオンアニマル（伴侶動物）」という言葉が広まりつつあります。
うさちゃんたちは、私たちと心を通わせ、日々の暮らしをともにする存在として、多くのうさ飼いさんに深く愛されています。

うさぎ専門店『うさぎのしっぽ』でも、「この子のために何ができるだろう」「どうすればもっと快適に過ごせるだろう」と真剣に考えるうさ飼いさんと日々向き合ってきました。

しかし、そんな穏やかな日常も、突然の災害によって大きく揺らぐ可能性があります。地震や豪雨など、自然災害はいつどこで起こるかわかりません。

いざというとき、うさちゃんを守るにはどうしたらいいのか？
その問いを持つことこそが、防災の第一歩です。

うさちゃんを守るためには、まず「私たち自身が安全であること」が前提だということです。
被災時にうさ飼いさんが冷静に判断し、安全に行動できなければ、うさちゃんを守ることはできません。

「人の防災」が「うさちゃんの防災」につながる……。この基本を大切にしたいと思います。
本書では、うさちゃんの防災について、「人の防災を土台に、その上に積み重ねていく」という考え方をもとに構成してあります。
うさちゃんの特性（テリトリー意識の強さ、環境の変化への弱さ、暑さへの弱さなど）を踏まえながら、日常に取り入れられる備えや、避難時の行動、物資の準備についても具体的に紹介しています。

また、「うちの子のことを一番よく知っている」のは、うさ飼いさん自身です。
マニュアル通りでは対応しきれない『その子らしさ』を大切にすることも防災には欠かせません。
うさちゃん一匹一匹の個性に向き合いながら、柔軟に備えを整えていくことが、本当の意味で『守る』ことにつながると信じています。

この本をきっかけに、「うさちゃんのために」とはじめた防災の学びが、ご自身やご家族を守る意識にもつながっていくことを願っています。

あなたと、あなたの大切なうさちゃんの未来を守る一冊として、この本がそっと寄り添えますように…。
そんな想いを込めて、お届けします。

うさぎのしっぽ 藏並 秀明