トイレを覚えてもらうためには、うさちゃんが何を基準にトイレの場所を決めている様子なのかを観察いただくことが必要になります。場所や素材などこだわりを持っているようなのか、もしくは一か所に決めておらずあちこちなのか、縄張りを示すためなのかなど、見えてくることがないかを探っていただきます。
今回はお迎えして間もない様子ですが、いろいろと観察されています。毛布などのふわふわしたものを好んでいる様子がありながらも、まだ一か所に決まっていない状況でもあるようです。くつろぐ場所の毛布でもおしっこする様子ですので、ペットシーツだけの場所ではおしっこしているのかも観察してみてください。この場所を使う様子があるならば、おしっこした時に褒めてあげることも効果的です。フードをご褒美として与えていただくことで、おしっこを決まった場所にするとご褒美がもらえると覚えてくれることもあります。
また、ケージから放された時にソファーの上に乗りおしっこする様子が繰り返されているようです。汚れないように対策されていますが、もし本当はソファーでおしっこしてもらいたくないのであれば、与える環境を見直してあげましょう。このままの状態を続けることで、ソファーがトイレの場所だと間違って覚えてしまったり、飼い主さんのにおいがたくさんある場所ですので、その場所ににおいつけをすることもあります。この先成長を重ねていくことでも見られる行動が変化してくることはありますが、おしっこする行為が習慣となってしまう可能性も捨てきれません。この場所ではおしっこしてもらいたくないというところがあれば、その場所におしっこのにおいが残らないようにすることや、その場所へ行くことができないようにする、トイレの体勢を取れない工夫をしていただくことになります。そしてどうしてもケージの外でおしっこする場合には、一か所だけおしっこいいよ～という場所を示してあげるとよいと思います。どの場所にもにおいがなくなってしまうことで、逆におしっこのにおいを残そうとする様子が見られることもありますので、うさちゃんが好む場所で飼い主さんとしても問題がない場所を探してみてください。できればケージの中にトイレの場所を決めてくれればケージに戻ってくれるのですが、こちらもまだお迎えしたばかりですのでうさちゃんのペースをみながら観察いただくようになります。
飼い主さんの体の乗った時などにもおしっこしているようですから、うれしくて興奮した様子などがあれば、その行動からつい出てしまうというケースもありますので、こちらも汚れないように対策していただくとよいと思います。
うさちゃんが見せる行動はみんな違っていますので、トイレの基準も違っています。トイレへと誘導したいという場合は、トイレに対して乗ることを見せるのか、乗っても休息場所となってしまうのか、大きさや素材の違いなどでもうさちゃんの反応は変わってきますので、こちらのうさちゃんの好みをさらに探っていただくことになるようです。