トイレの使い方もうさちゃんごとでの個体差があることですが、今回は３歳の大人のうさちゃんをお迎えしたばかりのお宅です。お迎えする前でのトイレ事情を再確認いただくことからも、ヒントが見えてくると思います。トイレを使っていたのか、そうでないのか、また使っていた時には、トイレの形や大きさと、ケージの中の設置位置なども同じようにしてみることでも、うさちゃんの反応が違ってくることもあります。
また、今与えているトイレを使っていないようですが、トイレの上に乗る様子すらないのか、乗ることはあってもトイレとして使用していないという違いでも、対応が異なってきます。仮に、まったく乗る様子がないのであれば、トイレが好みではないことも考えられますので、別のトイレを検討いただく場合もあると思います。これまで使っていたトイレと同じものということでも、環境の変化でうさちゃんの心情にも変化が生じていることも考えられますので、今のうさちゃんの体つきや過ごし方などに合わせたトイレを見つけていただく必要もあります。トイレに乗る様子があって、くつろぐ場所と理解している場合は、別にくつろぐ場所となるハウスやベッドか、もうひとつのトイレを与えるなどして様子を観察いただくこともあります。
ケージの中央の入り口付近ということですが、おしっこする際の状況などもよく観察してみてください。うさちゃんがその場所を選んでいるということですから、何か理由があるはずです。小さな子などの場合は特に食べながら排泄することも少なくなく、フードや牧草入れとトイレの位置関係を見直していただくことでも、トイレを使ってくれることもあります。おしっこが見られる場所で、食べたり飲んだりする体勢になり、その時におしっこしている様子ならば、トイレに乗りながら食べたり飲んだりできる配置へと変えてみることも試していただけると思います。
うさちゃんの中には、トイレを一か所に決められない子もいますので、万が一トイレを使っていなかったということであれば、ケージの床材をプロケージなどの金属製のすのこの仕様にしながら、おしっこしても体が汚れにくい環境になるようにしていただく場合もあります。部分的に木製やプラスチック製のすのこを取り入れることで、足裏が様々な環境に触れることができソアホック対策もできますので、この環境も検討の余地があるのかもしれません。
３歳ですから、まだ若いうさちゃんですが、トイレの段差などが気になる様子がある時には、バリアフリーになるようにケージ内の環境を考えていただくことでも、トイレの使い方にも変化が見られるのかもしれません。お使いのケージで異なるとは思いますが、こちらもご検討いただけると思います。

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