牧草の食べ方に変化があるようです。お迎えした時には、茎の部分を中心に食べていたようですが、今はその部分を残すようになったようです。一番刈りの牧草の茎部分となると、繊維質がしっかり含まれている固めの部分ではないかと思います。うさぎにとって牧草の繊維質はとても重要な役割りを持っている食事ですので、より食べてもらいたいところではあります。茎部分を残していても、牧草自体を積極的に食べてくれているのであれば、食べたいと思う好みが変化してきたといえるのかもしれません。また牧草のほかに与えている食事内容なども振り返っていただくことも必要だと思います。ペレットのほかに様々なものも与え始めているとなれば、それらのものでお腹がいっぱいになっていることが考えられます。私たちでもより美味しいものを食べてしまうことで、本当は体に必要なものでも食べなくなってしまう、後回しになってしまうことと一緒なのです。万が一牧草自体に興味を示さずにまったく食べなくなっているという場合も、与えている食事内容を見直していただくことに加えて、好みの牧草がないかということも探っていただくこともよいと思います。そして今現在の成長状態も確認していただくことがよいと思います。月齢にあった成長を見せているのか、またそれに沿った食事内容になっているのかということも見つめていただける機会にもなりますので、一度健康診断を兼ねて獣医師に診ていただくこともよいと思います。そして2.3ヶ所をトイレとして使用しているようですが、この場合の環境をもう一度よく観察してみてください。トイレを覚えてくれないということは与えているトイレを使っていないと捉えられることですが、うさぎさん側の認識がどういった状態なのかということを探っていただきたいのです。うさぎさんなりのトイレの場所が決まっているのではないか、それらの場所に関連性はないか、それともにおいつけなど縄張りを主張する必要のある環境などになっていないかということを確認いただくことで、見えてくることもあると思います。ケージの中でどう過ごしているのかを観察いただきながら、トイレへと誘導してみることや、トイレを使ったときには褒めてあげることなどその時その時で対応できることもあります。飼い主さんの気持ちだけで見極めるのではなく、うさぎさんの気持ちも読み解きながらトイレの場所を一緒に見付けていただくことも大切です。トイレのしつけは一筋縄ではいかないことですので試行錯誤することにはなりますが、諦めずに頑張っていただきたいと思います。