食事の取り方や排泄の状態に、これまでとの違いが見られていますので、飼い主さんとしては心配な気持ちがあることだと思います。ペットホテルでのお留守番を体験した後ということもありますので、環境の変化などから見られていると捉えられる部分もあると思います。環境の変化がひとつの理由となって、食事の取り方や内容などに変化が見られることもあると思います。かかりつけの獣医師にしっかりと診ていただいていますので、安心して経過観察していただける部分もあるのだと思いますが、それでも言葉を発してくれないうさぎですから、不安を感じていらっしゃるようです。食事の取り方がスローペースになることは、成長したうさぎにはよく見られることではあります。またお年頃の年齢でもありますので、異なった環境で過ごしたことで、思春期や発情などを向かえていることなども考えられるのかもしれません。注意点としては、食べる全体量さえも少なくなっていないか（食べ残すことがないか）、体重が減ってきていることがないかということにも目を向けていただくことが重要です。これらの心配がなく、時間がかかってもこれまでの量をしっかり食べきっているという場合は様子を見ていただけると思います。糞の変化は、牧草を食べる量が減っていることから、その影響が見られているといえるのだと思います。糞が小さく黒くなっている理由には、食事の中に排泄する余分なものがあまり入っていない時と考えられます。うさぎの場合、この余分なもの（吸収しにくいもの）も必要ですから、繊維質の豊富な牧草が必要不可欠になります。糞が小さくなっている様子は決していい状態とはいえませんが、形が一定の時は病気などではないと考えられますので、大きさだけではなく形なども確認していただきたいと思います。形も一定だというならば、これまでのように牧草に興味を示してもらえる環境を考えていただきながら、観察していただける状況ではあると思います。環境の変化を体験したことによって、生活リズム自体に変化があるのかもしれません。また梅雨の時期ですから、この季節があまり得意ではないということも考えられると思います。昨年なども普段とは違っていたなどのことがあれば、そう考えることもできると思います。牧草も湿気を帯びていたり香りが飛んでしまっていないかを確認していただくことも大事です。好みをはっきりと見せるうさぎさんのようですから、その好み自体が変わってきている可能性もあるのかもしれません。多くの繊維質を取り込んでもらえるように、与え方を変えてみていただくことや、牧草自体も興味を示してくれるようなものを試してみていただくこともよいのかもしれません。活発な運動も腸を動かすことに役立ちますので、遊びの時間も十分にとっていただきたいと思います。そして体重の変化や様子の変化などが見られるような場合には、再度獣医師にご相談ください。経過を観察している中でも不安がある時には、その経過を報告していただいて適切な判断をとっていただきましょう。