私たちにも好き嫌いや食わず嫌いということがあるように、うさぎさんにもこういった好みがあることなのです。それぞれの個性があって、食べ物への興味の示し方にも違いがあります。にんじんというとうさぎの大好物というイメージも浮かんでくることですが、あまり興味を示してくれない子もいるようです。また、うさぎは新しい物に警戒することが大いにありますす。食べたことのないものに対して、これは食べられるの？おいしいの？と探る気持ちが強い時には、なかなか口にしてくれない場合もあるのだと思います。ただし、一度チャレンジしただけで食べてくれなかったからもうだめということではなく、諦めずに与えてみるという努力が大切なのです。例えばにんじんひとつとっても、香りなどもひとつひとつ違っています。収穫された産地や時期が異なることや、その時のうさぎさんの気持ちなどで、それぞれのうさぎさんの好みのツボにはまってくれることがあるのだと思います。カットする形を変えて与えてみることや、餌入れに入れるだけではなく、飼い主さんとコミュニケーションを取れるように、手から与えていただくことなどでも、興味の示し方が異なってくると思います。また、生のままの状態だけではなく、薄くスライスして乾燥させたものも与えてみてください。生の状態よりも、乾燥したものに興味を示してくれる子も少なくありませんので、チャレンジしていただく価値はあると思います。そして、にんじんの葉の部分も、うさぎさんは好んで食べてくれる傾向があります。葉付きのにんじんが出回る時期などには、是非この葉の部分も与えていただきたいと思います。好みは本当にそれぞれのうさぎさんごとで違っています。どんな野菜が好きなのか、試行錯誤しながら探していただくことも、きっと楽しいことなのだと思います。