食に対してこだわりがある子は、やはり少なくないのですよね。これは、野生のうさぎであった場合には、危険をさけて安全なもの（いつも食べ親しんでいるもの）以外は口にしないといった、本能が強く表れているのだと解釈もできるのかもしれません。しかしながら、年齢を重ねたり、環境が替わってくることなどでも、小さな頃とは違った行動を見せてくることも少なくありません。ですから、まずは与えてみる、与え続けるということが大事なのだといえるのです。少量からという与え方となりますが、どういった行動を見せるのかということをしっかり観察してみましょう。新しいペレットだけを丁寧に避けているということならば、崩して与えてみるということはよい方法です。この時、普段食べているペレットの一部も一緒に砕いてあげることもよいと思います。それぞれが混ざることで、新しいペレットも口に入りやすい環境となるでしょうからね。それからペレットの全体量にも気をつけていただくとよいと思います。新しいペレットも含めた量が、一日量となれば、それを残すことで、普段よりも少ない量しか食べることができないわけですから、時間がかかったとしても、新しいペレットを受け入れてくれるようになるはずです。（おやつなどの量にも気をつけてあげてください。）においで違うものと見極めているようならば、ペレット同士を混ぜておくことなどもよいかもしれません。手はいろいろありますので、是非諦めずに試してみていただきたいと思いますよ。そしてもし、餌入れに残ってしまった場合は、次に餌を与える時には空にしてあげること、新たにに与えるということがやはりよいでしょうね。ただし、興味を示していそうという場合などがあれば、臨機応変に対応していただいてもよいと思いますが、興味のないものが残っている場合には、あまり関心を示さないことのほうが多いのかもしれません。うさぎさんの食べることや見せる行動などにも、普段の生活が数年前といつまでも一緒ということはありません。ですから、できることでこれはどうかな？と、いろいろ試してみることが必要ですから、食事に関しても、少しずつ試して続けていただきたいと思います。その時々の環境によって違う動作を見せることもあるわけですから。生牧草が好きならば、葉物の生野菜などが興味を示してくれそうです。我々が食べるもののおすそわけとして、与えてみてください。また、生では全く食べないという場合には、それを干してあげるだけで、興味を示して食べてくれることも多いですから、こういった工夫も取り入れてみていただきたいと思います。