１０ヶ月のうさぎさんということですので、成長もしっかり遂げてきているということも考えられます。成長が落ちつくことで、ぺレットの食べ方にも変化（落ちつき）が見られてくることがあります。今回のうさぎさんの年齢であれば、そういったケースも考えられるとも思いますが、ただ、ぺレットを換えることで、また食い付きに違いがあることでもありますので、この考え方は当てはまらないともいえそうですね。嗜好性の高いぺレットを食べるということは、ぺレットの味の違いをきちんと理解しているということでしょう。その上で、これまで与えているメンテナンスが好みではないということ、もしくは食べにくいと感じていることなどが考えられるのではないでしょうか。与えているぺレットの品質を今一度確認していただくことが大事だと思います。湿気などを含んだりして悪くなっていないかなど、何かうさぎさんが食べたくないと感じる違いがあるのかもしれません。また、最近新しい袋を開けたということであれば、その袋の違い（今まで食べていたものとの違い）を敏感に感じとっているという可能性もあります。ぺレットの食べ方に変化があってからも、体重が減っていないということではありますが、必要な栄養をしっかりとれているのか確かに不安になりますので、ある程度の栄養を取ってもらうためにも、食べてくれるぺレットを見つけたいといったところでしょう。グロースも与えていらっしゃったことがあるようですので、こちらを与えていただくこともよいと思います。アルファルファ主原料のぺレットですが、与える量をしっかり制限していただければ、大人うさぎにも与えていただけるものです。これまで与えていたこともありますし、嗜好性が高いだけのぺレットとは違うわけですから、安心して与えていただけるのではないでしょうか。そして、糞の大きさにばらつきがあるということは、その時に摂取した食事の内容によることもありますが、うさぎさんの消化器官の動きの違いなども含まれてくることと思います。同じ牧草を食べてはいても、より繊維の多いところを多く食べていたならば、排泄される部分も多くなりますが、柔らかい部分が多かったという場合には、繊維質が少なく、排泄されるものも少なくなるということです。これに合わせて、腸の動きが鈍っている場合などや、ストレスがある場合にも、糞の大きさに変化があることが考えられます。うさぎさんの体調や生活リズムなども見直していただくことも大事なのかもしれませんね。そして、夏バテなどして体調が弱っていないか、専門家にしっかり診ていただくこともとても大切です。元気な様子は見せていても、体の中では変化が起きているということもありますから、調べていただきましょう。この時に、ぺレットに関してのご相談をされることもよいでしょうね。このうさぎさんにはどのように与えることがベストなのか、うさぎさんの体調や体格などを直接見ていただくことで、より詳しくお答えができることだと思います。ぺレットにこだわらず、野菜などから栄養をとるということもひとつの方法ですし、牧草メインの食事内容が合っているなどということもあるでしょうから、うさぎさんを診ていただきながら、アドバイスをいただくとよいと思います。