うさぎの骨折の場合、その状況にもよりますが自然治癒を待つ判断も少なくないです。もとの状態に戻らない折れ方ではない場合や、手術のリスクよりも自然治癒の判断を取られたということのようです。その場合、骨は元の正しい状態には戻らず多少ずれたりしてもくっつくようになります。
自然治癒に必要なことは、なるべく動き回ることのないように、ケージなどの制限した環境の中で過ごしてもらうようになります。へやんぽはしばらくできなくなりますが、まずは折れた骨がくっつくまで見守ってあげることが優先です。動こうとしても、ゆっくり休もうねと声をかけて、行動を制限してあげましょう。
また、骨が治るまでにはエネルギーを使いますので、与えるフードを多くしてあげることもよいようです。換毛期などでもフードの量を増やす場合がありますが、骨折の場合も十分な栄養を取り込んでもらえるように食事を与えてあげてください。痛みや動きにくさなどからストレスも感じていると思いますので、たっぷりの牧草も与えてください。動き回らずとも食べられるように、フードや牧草入れの設置場所を改めて見直していただくこともよい方法です。
そして、大きなストレスを体感していることで、骨折箇所ではないところで病気などが隠れていることもあります。経過観察も踏まえて、かかりつけの獣医師には時期をみながらご相談いただくことをおすすめします。