放し飼いの環境はうさちゃんが自由に過ごす場所を選べる状態です。過ごせる環境の中で、ある程度の縄張りを決める様子が見られると思いますから、時間をかけながらもうさちゃんなりの過ごし方が出来上がってきているようなのではないでしょうか。
お世話をして叱る立場も担っている方のそばに排泄される状況が生まれているようです。おしっこや糞をする行為は、ただ単に排泄するということだけではなく、においつけのために見られることも少なくありません。縄張りの主張に加えて、自分の優位性を主張するためにも行います。飼い主さん曰く嫌がらせという表現がありますが、そういった感情と捉えられることもあるかもしれませんが、自分の存在を示しているという解釈もできると思います。上位に立ちたいという気持ちなども感じられる印象はあるようです。枕元は特ににおいを感じられる場所でもありますので、そこに自分のにおいをつける、存在を示している様子ともいえるのかもしれません。
ただ、見方を変えると別の読み取り方もできるのではないでしょうか。排泄することはある意味リラックスしないとできませんから、叱られる相手ではあるけれどお世話をしてくれる人のそばにその場所を見いだしたとは感じられませんでしょうか。特に夜間休息している場所にきていることは、その場所で過ごしている時間もあると思われます。糞だけが見られていますので、その場の探索のためであってもリラックスして長く過ごしていることがあるとすれば、糞がポロポロ出てしまっているという解釈ができる部分もあります。
見られる行動の意味は、うさちゃんごとで違っていますので、その行動を取り巻く環境全体などから推測して導き出していただくことになります。一緒に過ごしている飼い主さんが感じられることは、うさちゃんの真意に近いことかもしれませんが、見方を固定せずに広い視野から推測していただくことでも、うさちゃんの気持ちの動きを観察していただけると思います。そして問題行動となる場合には、取り巻いている環境を見直しながら、お互いがストレスなく過ごせる環境になるようにルールを決めていただくことになります。