私たちもそうだと思いますが、好きな食べ物や好みがそれぞれで違っていると思います。ひとつのものをとってみても、この部分がこうだから大好き！とか、このお店のこれが美味しいとか、かなりこだわった部分なども見られるほどではないでしょうか。うさちゃんにも同様にそういった好みやこだわりがあっても不思議ではありません。特に牧草はうさちゃんにとって欠かせないものですから、積極的に食べてくれるもの、好みを探ってあげることは大事なことだと思います。歯やお腹にとって繊維質が豊富なものがよいともいわれていますが、その点ばかりを重要視してしまわないように注意していただくことも大切です。同じ一番刈りのチモシー牧草でも、メーカーが変わることで興味の示し方が変わったりすることもあります。今回は一番刈り牧草を食べてくれる中で、好きな部分を選びながら食べている様子があります。穂や柔らかい葉の部分はどのうさちゃんも大好きですし、硬い部分はやっぱり苦手といううさちゃんも少なくありません。その時の気分だったり、牧草の状態などからでも、選ぶ様子があっても不思議ではないと思います。まれに硬い部分が大好きといううさちゃんもいますが、茎の部分を残すことはわりと見られる状況です。今与えている牧草は一種類だけであれば、もうひと種類などを併用して与えていただくこともよいと思います。牧草は自然の産物ですので、同じメーカーのものでも生育時の天候などによって出来が左右されることがあります。うさちゃんは食に対してもわりと保守的な反応を見せますので、ちょっとの違いでも敏感に察して食べなくなる場合もあります。普段から複数の牧草を食べ慣れてもらうことで、片方を食べなくなった場合でも慌てずに対応できることにも繋がります。これまで二番刈りの牧草なども与えていたようですから、メインは今与えている一番刈りの牧草のまま、うさちゃんの食の幅を広げてあげることもよいと思います。選びながらでも一番刈りを食べてくれることはこちらのうさちゃんの強みともいえると思います。硬い部分などもつぶして繊維を柔らかくしてみてから与えていただくことで、うさちゃんがどう反応するのかを観察いただくことも面白いと思います。さっと天日に干したりレンジでチンして香りを高めてあげることも試していただけると思います。そして他の食事内容や量なども振り返ってみていただくこともよいと思います。１歳を迎えたうさちゃんですから、体つきもしっかりと成長していると思います。骨格や肉付きから適正体重も見えてきます。今の健康状態と合わせて適正体重がわかることでペレットフードの与える量も制限されてくると思いますので、今の与え方に見直す点などがないかということも、実際のうさちゃんを見てもらいながらアドバイスをいただくよい時期だと思います。もしフードやおやつが適量よりも多いような場合は、こちらを見直すだけでも牧草への興味の示し方が違ってくると思います。健康診断はうさちゃんの今を知る貴重な機会ですので、ぜひ獣医師にもご相談いただきたいと思います。