１０歳を迎えようとしているうさちゃんですが、元気で甘えん坊な様子なども見せてくれる、かけがえのない家族のひとりですね。生後２ヶ月のうさちゃんということですので、お迎え時の年齢に差が大きくありますので、はじめから喧嘩が想定できるかというと必ずしもそうではないことも考えられることかもしれません。ただ、やはり先住うさちゃんの行動や性格などから考えると、嫉妬や攻撃、体調不良などの変化は十分に考えられることだと思います。うさちゃんの性格によっては同性でもうまくいく場合も考えられますが、男の子同士ということもありますし、後からお迎えした子が成長を重ねてくることでも、見られる行動が変化してくることもあります。多頭飼育の場合は、それぞれの縄張りを尊重できるような環境を与えていただくことが基本ではないかと思います。それぞれのケージはもちろんですが、ケージから放してあげる際の環境などをよく考えていただくことがよいと思います。先住うさちゃんは１０年近くを自分だけの環境と認識して過ごしてきていますので、この環境をなるべく変えないようにしていただきながら、様子を観察いただくことになるのではないでしょうか。飼い主さんの側でこれまで通り過ごすことができることは、先住うさちゃんにとって安心できる環境なのだと思います。お迎えするうさちゃんの環境を別室に作っていただくことでもよいでしょうし、ケージを同室で過ごさせてあげて存在を認めてもらいながら、遊ばせる環境は別室に準備していただくことでもよいと思います。姿が見えずともにおいや気配で自分以外のうさちゃんがいることは感じることでしょうから、自分以外の誰がいるのかということを認めてもらうことはよいのかもしれません。飼い主さんとうさちゃんの関係性もそうですが、後からお迎えするうさちゃんとの関係性を示していただきながら、それぞれのうさちゃんの反応を観察いただくことになるようです。先住うさちゃんが上位にいることを示すためにも、先住うさちゃんを優先に対応いただくことで、上下関係を認識してくれると思います。すんなり受け入れられることもあるかもしれませんが、お迎えするうさちゃんの性格によっては大きく環境が変わる可能性もあるかもしれませんので、その場合どう乗り越えていくことができるのかということまでもお考えいただくことが大事なのかもしれませんね。それぞれのお宅ごとで環境がまったく異なってきますので、対応方法の正解はひとつだけではありません。飼い主さんとそれぞれのうさちゃんが幸せに暮らすことができるようになるにはどう対応できるのかを、いろんな視点からお考えいただくことが大事なのだと思います。