まず、夏の移動の際はいくつかの注意点があるかと思います。気温の管理、移動の環境やその距離、そしてうさぎさん自身の体調などがあげられるのではないでしょうか。この季節は特に暑さが問題になるかと思います。しかしお車での移動となると、つねに飼い主さんと一緒に行動できますので、その点では問題要素が少なくなるともいえそうです。熱中症の心配がないよう気をつけていただきたいですから、一定の室温を保ち、日差しに気をつけていただくことで解消されることでしょう。次に移動される距離や時間ですが、帰省ラッシュなどにあたってしまう可能性なども含めて考えなくてはならないと思います。長時間でもなるべくリラックス出来るような環境を整えてあげなくてはいけないのだと思います。体を伸ばせるほどのスペースを確保する事や餌・水はもちろんのこと、排泄しても足など汚れないような配慮が必要です。車の場合は、ほかの交通機関（例えば電車や飛行機など）より振動が伝わりやすいような印象があります。ですので広すぎるスペースは、うさぎの安定感がなくなりますから、人間でいう車酔いのような状況にも似た環境になってしまいます。ケージよりもキャリーでの移動が適しているといえるでしょう。このキャリーも、うさぎさんが体をのばせる程度の広さは確保できるタイプのもの、すのこがついたものを選んであげてください。うさぎさんが入った状態で中に余裕のないキャリーは、熱がこもってしまいます。そうなると熱中症の危険も考えられますので、そうならないように環境を整えていただきたいと思います。いつもと違う環境は、ストレスの原因となることが考えられます。今回の場合、生後間もないうさぎさんですし、この長距離の移動に耐えられるかどうかは難しいことでもあるでしょう。うさぎさんの体調のほか、性格などもよく観察されて、乗り切ってもらえるかどうか判断されることが必要なのだと思います。個体差のあることでもありますし、なによりもうさぎさんの体調が万全であることがひとつの判断基準になるということでもあります。帰省の見合わせも含めてお考えのようですので、安全策をとって、時期をのばしていただくこともよい判断だと思います。どうぞ、よくお考えいただいてご判断していただきたいと思います。