生後2ヶ月のうさちゃんですので、お迎えしたばかりだと思います。うさちゃんも、お迎えされた環境や飼い主さんを知ろうとしている時期でもあると思いますので、いろいろなことを覚えてもらうにもこれからだと思います。焦らずにうさちゃんのペースも感じていただきながら、ひとつずつ経験を重ねていただくことが大事だと思います。名前に関しては、うさちゃんにとって楽しいことや嬉しいことがある時に呼んであげてください。叱るときには呼んではいけません。名前によいイメージがなくなってしまいます。こちらのうさちゃんはおやつに興味がないということですが、ペレットや牧草などもご褒美になりますので、それらを与える際に優しく名前を呼ぶことを繰り返してみてください。美味しいものが食べられる時に聞こえてくる言葉だと認識してくれることで、名前を呼ぶことで反応してくれるようになるのです。また名前を呼んで話しかけてあげる時の状況も振り返ってみてください。うさちゃんにとって楽しい時なのか、それともそうでない時なのかでも、見せる反応が今後変わってきてしまいます。ケージの外で遊ぶことが好きな子ならば、その機会を与える時に名前を呼んであげることでもよいと思います。名前を憶えるということは、名前にどう反応してくれるかということにも通じることですので、今一度うさちゃんを取り巻いている環境全体を観察いただきたいと思います。また抱っこについても、基本的にうさちゃんにとって苦手な行為ですので、このことを受け止めていただくことも大事なことです。ただ、爪切りやグルーミング、移動などに必要不可欠な行為ですので、そのことをうさちゃんにも受け入れてもらう必要があります。抱っこに関しては実践で経験を積んでいただくことで、コツなども見えてきますので、練習をむやみに繰り返すというよりも、必要なシーンでいかにうさちゃんにストレスを与えずに的確に行えるのかということを目指していただくことになると思います。文章でお伝えするのはとても難しいのですが、抱っこするタイミングを逃さないことや、抱き上げる場所のコツを見つけることなど、飼い主さんがコツをつかんでいただくことになります。抱き上げる場所などはぬいぐるみなどを使って練習いただくこともよいと思います。ケージから外へ出入りする時なども抱っこを行うよい機会です。追いかけ回さないことも大事なことですから、あらかじめうさちゃんが遊ぶ場所を決めてあげることも大事なことです。広すぎる環境では逃げられる要素を与えていることでもありますので、うさちゃんが抵抗することは予測できることではないでしょうか。広い環境がよいということではなく、うさちゃん専用の遊び場があるということがポイントでもありますので、しつけなど行う必要がある時には、与える環境をよく考えていただくことも大事なのです。成長を重ねていくことでも、行動は変化してきます。よい方へ向かう場合もあれば、成長に伴った行動なども見られてそれが問題行動となる場合もあります。それぞれのうさちゃんごとで見られる行動が違っていますので、与える環境や対応方法はひとつだけではありません。具体的なお答えができないことも多いのですが、うさちゃんの性格なども考えていただきながら、その子に合った環境を見つけていただくことになるのです。お世話をする飼い主さんが楽しく余裕を持って接してあげられる環境ということも大事です。うさちゃん目線だけでは、上下関係が逆転してしまいますので、飼い主さんが毎日を無理なく接してあげられる環境を見つけていただきたいと思います。それぞれのお宅のルールをご家庭ごとで見つけていただくことでよいのです。いろいろな行動の中に、飼い主さんへ興味を示してくれている様子もあります。怖いと思っていればこういった行動は見られませんので、自信を持っていただきたいと思います。きっとうさちゃんもどんな人なの？と探っていると思いますので、その時は思い存分観察してもらうとよいと思います。きまぐれな反応を見せることも少なくないと思いますが、どういった時にどういった行動が見られるのか、関連性などを探っていただくことでも、うさちゃんのその時の気持ちを読み取ってあげられるようになると思います。うさちゃんとの生活が始まったばかりですので、まだまだこれからです。こちらのお宅のペースで少しずつ関係性を築いていっていただきたいと思います。