噛んでくる行為が見られる場面が、うさちゃんを撫でた後に見られているようです。足や腕にしがみつく行為と一緒に見られていますので、飼い主さんも感じていらっしゃるようにマウンティングの行為と捉えられる様子があります。撫でている時のうさちゃんを取り巻いている環境を振り返っていただくことでも、行動を抑制できる場合があると思います。ケージから出ている環境と推測できますが、出ている時間の長さなど取り巻く環境の制限がゆるくなっている場合にも、うさちゃんの反応が変わってくることがあります。噛むことが習慣となる前に、この状況を変えてあげられるように、今の接し方を見直してみていただくことも大事なのかもしれません。噛んできた時には、痛いということと、噛んではいけないということをうさちゃんが理解してくれるように、うさちゃんの目を見て言い聞かせてあげてください。時間を置いて叱っては、何に対して飼い主さんがコミュニケーションを取っているのかが不明確になりますので、その場で行うことがポイントです。また距離を置くということもよいですが、ケージに一旦戻ってもらうということもよい対応になります。なぜケージに戻されたのかということが明確に伝わりますので、噛んではいけないと覚えてくれるようになります。生後8か月ですので、思春期を向かえて行動にも変化が起きてくる時期です。問題行動が見られる時には、うさちゃんだけではなく与えている環境にも目を向けていただくことで、改善点が見えてくることも多いですので、今一度環境全体を見渡していただきながら、この行動を助長していないかということを振り返っていただくこともよいと思います。