縄張りもとても明確なうさぎさんのようですが、疑似妊娠の行動を繰り返してみせる様子があるようです。うさぎの本能がホルモンのバランスのいたずらによって実際妊娠していない子に働きかけ、産室を作るような行動をみせるのが疑似妊娠の行動です。自分の毛をむしりとったり、その毛や牧草などを一か所に集めたりする行為が見られます。定期的にこの状況が見られるようですので、こちらのうさぎさんの体内リズムなどとも関係しているのかもしれません。年齢を重ねることで行動にも変化が見られるようになることもありますが、この点についてもやはり個体差があっても不思議ではありません。特有の行動などもそれぞれのうさぎさんの個性と捉えていただけることもあると思いますので、この現状が見られるということを想定した上で対応していただくことになると思います。見守ってあげている時に、あまりにも熱中しているような様子がある時には、我に返してあげられるように優しく声を掛けてあげることや、そっと行動を止めてあげるなどして様子を観察していただきたいと思います。また発情や疑似妊娠の行動を助長するような環境がないかという点も、改めて振り返っていただくことも大事なことだと思います。環境を見直していただくことで行動にも変化が見られることも十分にありますので、うさぎさんを取り巻く環境全体を見渡していただきたいと思います。