お迎えしたばかりの環境のようですし、うさぎさんも生後2ヶ月という月齢は体調もまだまだ不安定ですので、環境の変化による体調不良などがないかをよく観察していただくことが重要な時期でもあります。抱っこはグルーミングやキャリーへ移動する時などに必要不可欠な行為でもありますが、まずは新しい環境に慣れてもらう、飼い主さんを認識してもらうことを優先しながら、その中でうさぎさんがどう過ごしているのかをよく観察していただく時期です。観察していただくことでうさぎさんの性格なども見えてきますので、性格にあった対応ということもできるようになるのです。上手に抱っこを行うには、確かにコツもあります。うさぎさんに逃げられる隙を与えないように素早く行うことや、暴れたことで逃げられると覚えられないように、短い時間でも飼い主さんのタイミングで抱っこから解放するということも重要になります。抱き上げ方や支える場所などはぬいぐるみなどを使って練習することもよいことです。抱っこされることが苦手なうさぎですので、そのうさぎさん側の気持ちも受け止めていただきながらの対応が必要なのです。牧草ばかりを食べているという変化があるようですが、体調に変化があるから見られている様子なのかを探っていただくことは重要だと思います。まずは与えているペレットの品質や与えている環境に問題がないかを確認していただきながら、おやつなどでお腹がいっぱいになっていないかということも合わせて振り返っていただきたいと思います。食べていたものを食べなくなったという変化には、お腹の調子が良くないことや、歯などにトラブルが起きていることも考えられると思います。ストレスなどが影響していることもありますので、抱っこの練習を少し遠ざけてみることで、食欲にどう変化があるのかを探っていただくこともできると思います。牧草をしっかり食べてくれているならばまだ安心ですが、排泄の状態や毛艶などにも目を向けていただくことも重要です。様子や表情なども合わせてみていただきながら、飼育環境が快適であるかという点も再度確認していただくことも大事なことだと思います。不安がある場合や、更に変化が見られるような時には、病気のサインと受け止めていただいて、獣医師に診ていただくことが必要です。通院の際には暑さ対策もしっかりと取り入れて万全の態勢でお出かけいただくこともこの時期には必要です。