うさぎにとっても水はとても大切です。水分が不足することで、消化器官の機能に問題が生じたり、結石ができる危険が増えたり、これからの時期は脱水症状なども引き起こしてしまうことが考えられます。一日に飲む水の量の目安としては、体重1㎏に対し50～100mlの水を飲むといわれています。ただしやはりこれには個体差がありますので、もっとたくさん飲む子もいれば、今回のうさぎさんのように少ない飲水量の子もいます。取り巻いている環境や食事内容などによっても変わってくるのです。最近になってあまり飲まなくなったということですから、この変化が見られるようになった前後で、うさぎさんを取り巻いている環境に変化がなかったかということを思い返していただくことでも、飲む量が変わった理由が見えてくるかもしれません。実際に飲む水についても、これまでと違いがないかという点も振り返ってみていただきたいと思います。そして与え方も工夫されていますので、そちらに理由が隠されている可能性は少ないのかもしれません。ただし、給水器のノズル部分から水が出にくい環境になっていないかという点ももう一度確認していただきたいと思います。出にくい場合は、器で与えた際に飲む様子を見せることが多いのですが、それでも水に興味を示してくれないようですので、水をあまり必要としていない環境になっているのか、それとも体にトラブルなどがあり飲む様子を見せていないことが考えられると思います。歯にトラブルなどがあることでも、給水器から飲むことができなくなることもありますので、このまま心配して過ごすことよりも、一度獣医師に診ていただくことがよいと思います。診ていただいて問題がなければ安心できるわけですので、ぜひご相談いただきたいと思います。