お迎えして2週間ということですから、やっと新しい環境にも慣れてきている様子なのではないでしょうか。体重が800ｇということですから、この品種の理想体重とされている900ｇ程度から比べれば大きくはない子といえるようですが、今後も体重管理を行っていただくことも大切だと思います。食事内容については、うさぎさんの成長状態に合わせて考えていただくことになります。与えているペレットが子うさぎ用や成長期用の場合でも、今のこの年齢でこの成長度合いならば、与え続けていただいてもよい状況ともいえるのではないでしょうか。太ることができないうさぎさんならば、逆に栄養を制限してしまうことで、体重を維持できなくなることも考えられます。体重が増えて困るという場合でも、まずは与えている量が適量なのかということを見直していただくことからスタートでもあるのです。品種ごとの標準体重、その子ごとの適正体重の３％程度が一日のペレット量に換算できます。ネザーの場合ならば、900ｇの3％で27グラムが一日に与えていただけるペレット量と換算されます。個体ごとでの適正体重が違っていることもありますので、それぞれのうさぎさんの骨格や肉付きからその目安となる体重を見ていただきましょう。その体重から換算していただくことが一番よいのです。その量で体重にどう影響があるのかということを観察していただきながら、それでも体重増加が見られるという時に改めてペレットの質（成分）を見ていただくことでも遅くはないのです。ただ今回の場合は、体重が多いという印象のあるうさぎさんではありませんので、なぜペレットを変えたいのかという点を今一度考えていただきたいと思います。体重と与えている食事の内容からだけ見れば、変えなければいけない状況はあまり感じられないようではありますので、変えるべき理由が明確にあるというならば、その理由に合うペレットを探していただくことになるのだと思います。適正体重を見ていただくことに加えて、今のうさぎさんの健康状態と、食事内容についても、獣医師に一度診ていただくこともよいのではないでしょうか。順調に成長して体調にも問題がないというならば、今の食事内容がこのうさぎさんに合っていると判断できることなのだと思います。そして、うさぎにとって食事の中心となっている牧草やペレットが変わることは、お腹の消化システムも変化することでもあります。ですから切り替えを行う時には、徐々に新しいものへ移行できるようにゆっくりと時間をかけてあげる必要があります。牧草も好んで食べてくれるうさぎさんのようです。うさぎにとって牧草の繊維質はとても重要な役割があります。お腹の調子を整えたり、歯の摩耗のためにもより効果がありますので、一番刈り牧草を好んで食べてくれる時にはそちらを中心に積極的に与えていただきたいと思います。また複数の種類を与えていただくこともよいことなのです。牧草もその季節ごとで香りや形状に差が見られますので、食べられるおなじみの牧草がいくつかあることで、今日はこっちの牧草の気分などと選びながら食べてもらえる環境も与えてあげられます。体調不良などの時にも食べることができるものが多いことで、その中から選んで食べるという状況も与えてあげられますので、ぜひ何種類か併用して与えてあげてください。お勧めはなんといっても一番刈り牧草ですが、この時期は期間限定の牧草もありますのでそちらもぜひ検討していただきたいと思います。国産の香り豊かですので、うさぎさんからの反応もとてもよい牧草です。ぜひお試しください。そしてベランダでの散歩もうさぎさんにとっては楽しい時間となっていることだと思います。危険のないように環境をしっかりと整えて、そして目を離さずに観察いただきたいと思います。ベランダや室内のいずれでも、充実した運動時間を与えていただける環境に整えていらっしゃいますので、うさぎさんもその時間を楽しみにしているのかもしれませんね。