与えているペレットがなくなって新しい袋を開けて与えた時に、食べてくれないというケースはこちらにもご質問をいただくことがあります。同じメーカーの同じ種類のペレットであっても、自然の産物である牧草が主原料のペレットですので、その牧草の刈り取られた時期などによって、香りや味などに変化が生まれることなのです。製造番号や消費期限などがこれまでのものと違っているならば、中身の微妙な違いがある可能性があります。より敏感なうさぎさんの場合は、その些細な変化を感じ取って食べないという行為が見られることもあるのです。ペレットがなくなる前に、新しい袋を開けて混ぜながら与えていただくことで、急に食べなくなるということを回避できるようになります。また、おやつなどでお腹がいっぱいになってしまうことで、更にペレットへ気を向けてもらえない環境になりますので、ご褒美を与える場合はしっかりとその量を管理しましょう。牧草中心の食生活はとても好ましいことではあります。ですが大人の仲間入りをした年齢ではありますが、まだ体をしっかりと作る時期ともいえますので、必要な栄養素を取り込んでもらうことは重要だと思います。ペレットの品質なども今一度確認していただいて、問題がないという時には、これまで与えていたものと同じ製造ロットのペレットがないかを探していただいて、そちらと新しいものを混ぜながら与えていただくことなども対応法のひとつとなります。またはペレット自体をもう一度見直していただくことでもよいのかもしれません。年齢にあったペレットでより質のよいペレットへ移行していただくこともできると思います。ただしその場合は、新しいものを取り入れることになりますので、お腹の消化システムが安定するまでによく観察していただくことも必要になります。もうひとつ新しいペレットを取り入れることで、食べなかったペレットへと気が向くことなども考えられますので、複数を与えてみて食べたいほうを選んでもらうということもできると思います。今回は複数のうさぎさんが同じように見せている状況ですので、うさぎさんにトラブルが生じているというよりは、与えているペレット側にその理由があると考えられるようではあります。それでも同時期にうさぎさんに不調が見られているという可能性も考えていただいて、不安な状況がある時には獣医師にしっかりと診ていただきましょう。