奥歯に不正咬合の症状が見られ始めている状態のようです。歯を削る処置をすぐにとる必要がある状態ではなく、繊維質の多い牧草を食べてもらうことでその症状の軽減を期待できる状態のようですね。なかなか牧草を好んで食べてもらえないうさぎさんの場合、試行錯誤しながら、諦めずに試し続けていただきたいと思います。牧草の種類を変えてみることももちろんですが、与え方も変えながら、どうすることで牧草に興味をもってもらえるのかを探っていただきたいと思います。うさぎさんそれぞれで与え方に変化をつけることでも、食べ始めてくれることがあります。飼い主さんとのコミュニケーションが好きな子であるならば、飼い主さんが直接与えてあげることや、遊び好きな子ならばおもちゃなどと組み合わせて遊び心をくすぐるような環境で与えていただくことも試していただけると思います。穴の開いているおもちゃに牧草を差し込んでみたりすることもできます。また牧草の種類もいろいろ試してみていただくことも引き続きチャレンジしていただきたいと思います。今の時期ならではの旬の牧草などもよいと思いますし、牧草の形状にこだわらずにペレット状に成型した牧草もよいと思います。Pere☆Boku ダブルティモシー（商品番号7592）は一番刈り牧草よりも繊維質が少ないですが、好んで食べてもらっているペレットよりも多いですので、奥歯を使って繊維質をすりつぶすという行為も行ってもらえるといえると思います。ペレットであっても、繊維質が多く含まれていることで、少ないものよりは奥歯を使うことも見込むことができると思います。ただやはり牧草そのものを食べてもらうことには叶わないことでもあるでしょう。牧草に限らずに、ひと種類の食べ物だけではなく、複数のものを食べる環境を与えていただくこともよいと思います。ひと種類だけですと同じような歯の動きになりますが、違うものを食べることができれば違った歯の動かし方をしますので、歯の摩耗の期待ができると思います。そして、お腹がいっぱいの状態では、牧草に興味を示してくれないこともありますので、牧草以外の食事の内容と量なども見返していただくことも大事なことだと思います。うさぎさんそれぞれで本当に違う反応を見せることですので、こうすると食べるということを一概にはお答出来かねてしまいますが、様々な視点で探っていただきたいと思います。こちらのうさぎさんの興味を牧草に向けてあげられるようですと、牧草を食べてもらうことへの第一歩が見えてくるのだと思います。また牧草を食べてもらえない環境が続くような時には、歯の状態がどうなっているのかを再度確認していただくことも必要ですので、獣医師にも是非ご連絡いただきたいと思います。

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