生後１ヶ月半ということですから、赤ちゃんらしいといえるような小さくて丸い印象から、少しずつ大人の仲間入りとなるような体付きに成長してくることだと思います。子うさぎの時期の食事内容としては、確かに様々な紹介がされている部分もあると思います。私たちうさぎのしっぽでは、次のようにご案内しております。子うさぎの時期にはペレットは食べ放題で与えていただくことができます。ただし食べ放題といっても、エサ入れがペレットで常にいっぱいになっているということではなく、朝夕と与える際にエサ入れが空っぽになっている量がその子の適量となるのです。今回のうさぎさんの場合は、１５ｇ与えた後にもう５ｇ与えているということですから、この２０ｇの量が適量であるのかをご確認いただくとよいと思います。はじめから２０ｇをエサ入れに入れていただき、それが次に与えるまでに食べられているのか、いつ頃食べきっているのかを観察していただけると思います。２０ｇを与えても、次に与える時間以前に食べきってしまっているならば、もう少し与えてあげられるといえるのです。成長期でもありますので、十分な栄養を必要としています。このうさぎさんの適量が見つかるように試行錯誤していただきたいと思います。そして体重管理を今後もしっかりと続けていただくことが大切です。健康であえば順調に体重と体格に成長が見られることだと思います。また、時期を見て、このうさぎさんの適性体重を診ていただくこともよいと思います。骨格や肉付きから大人になった時の体重がある程度見えてきます。品種による標準体重も目安となりますが、個体ごとに見られる適正体重がより指標となると思います。また、牧草に関しては、子うさぎの時期に多すぎる繊維質を与えてしまうことで、成長不良を起こしてしまう子も中にはいるのです。ですから与える量を制限しながら、成長を観察していただくことがよいと思います。栄養価の高いアルファルファ牧草は子うさぎにはとても適していますので、朝夕と一掴み程度で様子を見ていただくことがよいでしょう。チモシー牧草なども時期を見ながら与えていただくこともできますし、その際にも体重と体付きなども確認していただきながら、成長に問題がない時には量を増やしていただくことができると思います。そして、小さい時に食べ放題の与え方をしたからといって、体が大きくなるということはないと思います。大きくなる子はもともとそう成長する体なのだといえるのです。先ほどの食べきることができる与え方と、成長度合いを見ながら早い子では３ヶ月頃からペレットの量を制限していただいて、その時期に合わせて牧草を与える量を増やしていただくことで、ペレットを制限されたことで満たされない食欲を満足してもらえることにつながると思います。食事の量もうさぎさんごとで本当に違います。また食べ方さえも個性が見られることもあると思います。どう成長しているのかということを観察していただきながら、試行錯誤していただくことになるのだと思います。