少なくとも生後５週間ほどは経過しているうさぎさんとして考えてみます。この時期はやっと離乳を終える頃でもあります。固形物もひとりでちゃんと食べることができることを見守る時期ともいえるでしょう。牧草には興味も示して食べてくれるようですので、第一歩はクリアしているといえるのではないでしょうか。子うさぎの成長には十分な栄養が必要ですので、総合栄養食であるペレットも積極的に取り込んでもらいたいところです。ペレットがごちそうだということをまだ理解していないという状況なわけですので、根気よく教えてあげることが必要になってきます。ペレットをふやかしたものはしっかり食べているようですので、これに手を加えていただくとよいのだと思います。固形のまま与えているペレットと、粉々にされてふやかして与えているペレットは同じものですか？また固形のままのペレットは子うさぎに適したペレットでしょうか。この点も確認していただきたいと思います。お湯でふやかしているペレットは、その味も知っていることですのでふやかす以前の状態でも与えて興味を示すように環境をつくっていただきたいと思います。ふやかしている中に粉々にしないものも混ぜて与えることなどもできるでしょう。またふやかす水分を少なくしてみることなども徐々にできることだと思います。もちろん、いつでもペレットを食べられるように与えておくことも大事なことです。ここにうさぎ用のミルクをふりかけて食べるものだと認識してもらえるよう仕向けることもできると思います。固形のペレットが、粉々のペレットとは違うものの場合には、食べているものと違うから興味を示さないということも考えられることです。固形のペレットも砕いて、同じようにふやかしてみてあげることもよいと思います。ただしお腹の調子を見ながら行っていただくことも必要です。ペレットが変わることで、お腹の中の消化システムに変化が見られることもあります。そうするとお腹をこわしたり、排泄物に変化が起きたりしますので、注意が必要なのです。与えているペレットが子うさぎに適しているものであれば、そのペレットに移行していくことでもよいのですが、それには時間をかけながら行っていただくことが必要だということなのです。新しくするペレットの割合を徐々に増やしながら、様子を観察しつつ与えていただきたいと思います。栄養がしっかり取り込まれていることで、体重も増えていきますので、体重管理も行っていただくことも大事なことだと思います。そしてうさぎさんは、環境の変化を体験中です。触れたり、かまったりしてしまいたい気持ちはとてもよくわかりますが、今はとても重要な時期でもあるのです。お迎えされたお宅の環境をうさぎさんも観察しています。どういったところなのか、誰がいるのか、安心できるところなのかを探っています。また、飼い主さんにとっても、同じようにうさぎさんを観察していただく時期でもあります。どういった様子を見せる子なのか、どんなことに反応しているか、食欲や排泄の状態はどうかなど、お互いを知るために観察していただく時期ともいえるのです。うさぎさんの性格なども行動から見えてくる部分もありますので、接するという機会よりも観察するというコミュニケーションをとっていただきたいと思います。環境に慣れてくることでより活発にうさぎさんの行動も見られるようになります。そうなった時に徐々にコミュニケーションを増やしいただくことでも遅くはないのですからね。そしてお迎えしたショップにも是非ご連絡してください。食事の内容や与え方なども、こちらのお宅にお迎えされるまでお世話をしていたところですから、より的確なアドバイスをいただけることだと思います。