とても表現が豊かなうさぎさんのようです。お迎えしてから９ヶ月ということですので、今過ごしている環境を十分に熟知していて、また飼い主さんのことも理解し、信頼している様子が感じられるようです。舐める行為は、愛情表現やにおいつけなどの意味合いが含まれていると思います。今回の場合には、舐めることで撫でる行為を要求しているような状況が伺えます。こういった背景があったことで、そのことを求めて同じ行動を見せていると考えられると思います。また顔を舐めるということも、その先には撫でてもらいたい、自分の方に注目してもらいたいといった意味があるのではないでしょうか。もしくは、側にいるよという言葉なのかもしれません。うさぎさんが飼い主さんの体の上に乗る場合で、自分の優位性を示す行為として見せる場合もあるのですが、今回の場合にはそうではないような印象があります。ひとつの行動だけを見てその意味を考えるのではなく、その行為を見せる前後の環境も観察していただくことで、読み取ることができる言葉の幅が広がることだと思います。今回のうさぎさんの場合には、愛情表現として見せている行動のひとつとして捉えていただけるような印象です。飼い主さんとの信頼関係も生まれて、お互いの距離が縮まっているといえるようです。１歳というお年頃のうさぎさんですので、これから数年は思春期に起こる問題行動なども見られてくるようになっても不思議ではありませんが、今のこの信頼関係をもっていれば、慌てずに対応することができるのかもしれませんね。それぞれのご家庭ごとのルールがあることだと思います。ただ、予測できる行動なども考えていただきながら、お互いがストレスのないよりよい環境で過ごすことができるよう、その環境を整えていただくこともとても大切なのだと思います。