飲み水の量が急に増えたという変化があるようですが、その理由がどこにあるのかということを探っていただくことは重要なことなのだと思います。病気などが隠れていないかということを疑って、観察していただくことが必要なのだと思います。うさぎの一般的な飲水量としては、５～１０ｍｌ／１００ｇあたり／１日というデータが挙げられています。（書籍　よくわかるウサギの健康と病気　参照）このデータから換算すれば、２ｋｇのうさぎさんですので、１００～２００ｍｌが一日量の目安となることではあるでしょう。もちろん飲む水の量にも個体差がありますし、取り巻く環境でも異なってきますので、その環境をしっかり観察していただきたいと思います。急に飲む量が二倍に増えたということですから、何らかの理由が隠れているといえることなのだと思います。飲む量が増えれば、自ずと排泄される量にも反映してきます。よく飲むようになった前後の状況を思い返していただくことで、原因を突き止めるヒントが見えてくると思います。空気が乾燥している状況があるということですので、そのことなども理由のひとつとして考えられることではあるでしょう。温度、湿度ともに計測していただきながら、快適な環境になるように整えていただくことも大事なことです。また与えている食事に変化があることなどでも、飲水量に変化をもたらすことがあります。牧草の種類などが変わったりすることや、たくさんの量を食べるようになることでも、飲み水が増えることもあるようです。そして水を多飲する場合で疑われる病気については、慢性腎不全、糖尿病、肝不全などのほか、うっ滞や毛球症、粘液性腸疾患、腸性毒血症などが考えらえるようです。うさぎが見せる行動に急激な変化があるときには、それなりの理由があるといえるのだと思います。病気が隠れているためのサインではないかということを考えていただきながら、直接獣医師に診ていただくということも大切なことです。不安なまま過ごすのではなく、原因を追求していただくことで問題が解決することにも繋がります。体重に関しても、それぞれのうさぎごとの適正体重があります。骨格や肉付きなどからその子ごとのベストな体重が見えてきますので、この点も合わせて獣医師に診ていただくとよいでしょう。適正体重がわかることで、今後の食事の与え方も見えてくると思います。