６歳を過ぎたうさぎさんですので、食事ももちろんですが、うさぎさんを取り巻く環境全体を見つめていただだくことはとても大切なことです。体調の変化についても、ある程度の年数を過ごしてきていることで、それぞれのうさぎさんの傾向やリズムなどがみえてくるところもあると思います。胃腸うっ滞を何度か繰り返しているようですので、この点もこの子の個性として受け止めていただくことが必要なのかもしれません。胃腸うっ滞は、その時々の何らかの原因によって、消化管の働きが妨げられることで起こる病気です。胃腸が普段とは異なった働きを見せてしまうことで、本来ならばスムーズに消化されるものがそうではなく、胃腸内に滞ってしまうのです。ストレスのない環境の中で過ごさせてあげること、そして適度な運動などと、やはり食事の中心となる牧草（繊維質）もポイントとなってくるのです。規則正しい生活を毎日送ることができるように、その環境を整えていただきたいと思います。また、そ日々のリズムの中に、運動する時間を与えてあげましょう。ケージの中だけではなく、ケージの外で過ごす環境を与えていただいて、その場所で体を伸ばしたり、歩いたり、場合によっては走ったりといった運動が、胃腸の働きにもよい影響をもたらしてくれるのです。そして、牧草を積極的に与えていただくことに加え、サプリメントも上手に取り入れていただくこともよいことです。お腹の消化システムが常によい状態であるようにと考えると、今与えていらっしゃるサプリメントに加え、乳酸菌類を取り入れていただくこともオススメいたします。うさぎの納豆菌との相乗効果も見込めますので、是非ご検討ください。また、老化対策となるサプリメントも、もちろん与えていただけます。サプリメントは薬ではなく補助食品ですので、複数を併用して与えていただけます。注意点としては、それぞれの与える量をしっかり守ること、それぞれのサプリメントの注意点にも目を向けていただくことなどになると思います。また、太りやすい子などの場合には、エネルギーについても考慮していただくことがよいのかもしれませんね。シニア期に効果的なサプリメントは、免疫力を高めるものや、抗酸化作用のあるものがオススメです。個性がみえてくる年齢でもありますので、胃腸の働きが鈍ることのほかにも、何か気になる変化が見られたりしないかということも、今後もよく観察していただくことも大事なことだと思います。