うさぎにとっては、お腹の調子を整える食事として牧草が大変大きな役割を持っているといえると思います。毛球症の予防や歯の適切な摩耗のほか、腸内細菌の安定やストレスの軽減など、様々な効果が見込めるものが牧草ともいえるのです。生後2ヶ月のミニウサギさんということですが、牧草も食べてくれる様子が見られていますので、大変心強いことだと思います。今はまだ成長期ですので、チモシー牧草のほかアルファルファ牧草も与えていただくこともよいと思います。牧草の量は、朝夕ひと掴み程度を与えていただくことが望ましい時期だといえると思います。成長に合わせて、次第にチモシー牧草へ移行していただきながら、ペレットを制限する時期にきたら、牧草を食べ放題の環境にしていただくことになると思います。サプリメントについても、アクティブEはまだ早いですので、与えられる月齢まで待っていただきたいと思います。その他、お腹によいものとしては、うさぎの納豆菌や乳酸菌類などになります。これらは年齢に関係なく与えていただけます。またおやつの部類として紹介していますが、天然パパイヤも大変お勧めです。直接与えるというコミュニケションを取りながら与えられますので、うさぎさんとの距離も縮まります。そして野菜類なども、うさぎの食事の幅を広げるには大変役立ちますし、旬のものは栄養価も高いですから、ペレットや牧草からは取り難い栄養素を取り込むこともできます。ただし、まだ2ヶ月ということでお腹の調子が安定していないことが考えられますので、生後３～４ヶ月頃を目安に与えていただくことでもよいと思います。もちろん個体差のあることですので、同じ月齢でも問題なく食べている子もいることですが、その子その子の様子を見ながら、極少量から試すということを忘れずにいただきたいと思います。また、成長に伴って体重の増加などが著しい時などには、与える量をしっかり制限してあげることも必要になってきます。ご家庭の食卓にあがる野菜や果物の中で、うさぎに与えられるものがある時にお裾分けをしていただくことよいでしょう。いろいろなものを試しながら、どんなものが好みなのかを探していただくこともとても楽しいことだと思います。