育児放棄されたうさぎさんということですが、とても順調に成長を重ねているようではないでしょうか。年齢に関しては、獣医師のお見立てがありますので、大人うさぎとして扱ってあげることでよいのでしょう。大人うさぎへの食事の内容としては、ペレットは適正体重の３～５％を一日量としていただくことと、チモシー牧草は食べ放題という内容が基本となることだと思います。もちろん、これがひとつの目安となって、それぞれのうさぎさんの状態に合わせて増減していただくことではあります。毛並みなどもよい状態だという太鼓判をいただいたこともありますが、骨格や肉付きなどからの体重へのアドバイスはありませんでしたでしょうか。よい状態であるということならば、この今の体重を維持できるように食事量を管理していただくことになります。１.６kgの体重ですので、適量のペレット量となっているようです。まだ体重を増やせるということであったならば、与えているペレットの量を増やしていただくことでもよいと思いますが、そうではない場合は今の状態で、更に食欲を満たしてあげられるようチモシー牧草を与えていただくことが望ましいと思います。また野菜類についても、一度にたくさんを与えるのではなく、うさぎに与えられるものを少しずつ試してみていただくことがよいと思います。初めてのものは、今までの食事内容に合ったお腹の消化システムを崩してしまう場合もありますので、お腹がゆるくなったりすることもあるのです。その場合には量を見直してみたり、水分の少ないものを選んでいただいたり、また乾燥させて与えるということでも取り込んでもらえる環境作りができると思います。とても食欲旺盛な子ですが、これから過ごす中で体調が悪くなったなどで食欲がなくなった時、食べられるものが多いことはとても役立つのです。うさぎさんの状況を見ながらではありますが、試していただきたいことなのです。ただ、野菜などは主食ではなく、どちらかというとご褒美といったような与え方が好ましいですので、与える量はしっかり管理することが重要です。また、食糞と呼ばれる盲腸糞は、ブドウのように房状になったものです。この食べ残しがないならば、盲腸糞からの栄養もしっかり取り込めていますので、今の内容で成長を見守っていただけるのではないかと思われます。それでももっとペレットを与えたいという気持ちが強いという場合には、今一度獣医師にご相談されるとよいと思います。ペレットを増やすことで摂取エネルギーが増えますので、単純に考えれば体重が増えることが予測できると思います。そうなっても問題ないか、それともどの程度の量までなら増やしてあげられるのかなど、実際のうさぎさんを診ていただいている獣医師ですので、より詳しいアドバイスをいただけることだと思います。また、より咀嚼できるペレットでもある、ブルームシリーズ（今回のうさぎさんの場合には、スタンダードブルーム商品番号1081）を与えていただくこともよいかもしれません。何らかの理由で与えているペレットを食べなくなってしまった時など、複数のペレットを与えていれば安心できるといえると思います。併用して与える場合も、ペレットの総量が適量となるようにご注意いただきながら与えていただくことが必要になります。