うさぎは私たちとは違って、手を使ってその場にある物を確かめるということがありません。手の変わりとして、口を使って齧ってみたり、舐めてみたり、鼻を使ってにおいを察知したりということをしています。うさぎにとって齧ることは仕事のひとつともいえることで、自分の縄張りにあるものを、齧ったりまたは舐めたりして観察していることでもあります。またうさぎの習性として、行動がパターン化することも少なくありません。始めは何らかの理由があって舐めたりしていたものが、そこへ行ったら舐める、齧るという一連の行動となってしまっている場合もあるのではないでしょうか。舐めることで、その場に自分のにおいも残りますので、こういったことからも行動が連鎖しているのかもしれません。一心不乱な姿を見せることも多々ありますので、飼い主さんがうさぎさんに声を掛けてあげて、我に返してあげることも大事なことです。齧ることや舐めることがエスカレートしないように、危険な状況がないかということも踏まえて、注意深く観察していただきたいと思います。