おしっことはまた違う印象のある分泌物が見られているようです。うさぎには生殖器の両脇に臭腺と呼ばれる部分があり、ここから分泌物を出してにおいつけを行います。うさぎは本来においがないともいえるのですが、この分泌物が固まって蓄積されている場合には、この部分がとても臭います。またこのほかには顎下にも臭腺があります。うさぎさんが飼い主さんや餌入れなどに、顎を擦り付ける行動を目にすることと思いますが、こうやってにおいつけの行動を見せているのです。今回の場合には、おしっことも言い難いにおいがしたということですので、縄張りを主張するために見せた行動のひとつというようにも解釈できるかと思います。この解釈から考えると、撫でられて嫌だったからというというよりは、飼い主さんも自分のものというサインとも捉えられるかと思います。ただし、この臭腺からの分泌液ではない可能性がないかということも、考えていただくことは必要なことだと思います。生殖器からの分泌物などではないか、出血などが見られたりしていないかなど、病気の疑いが感じられる場合には、早めに獣医師にご相談いただくことがよいと思います。同様の状況が見られないか、その場合のうさぎさんの状態などもよく観察していただいて、不安がある時にはかかりつけの獣医師にご相談ください。