頂戴しました内容を拝見した上でも、妊娠の可能性が全くないということであれば、やはり疑似妊娠の状況が見られているといえるようです。この場合には、巣作りの行為が助長されないように、環境を見直していただくことが必要になってきます。与えている牧草などや、自分の毛をむしって巣作りの行動を見せると思いますが、様子を見ながらそれらを取り除いていただくことにはなることでしょう。ただし、今回のうさぎさんの場合には、そうすることでトイレやすのこなどに立ち向かっていく様子が見られていますので、牧草は与えたままで様子を見るという対処も間違いではないと思います。毛をむしる行為が見られる時には、長めの牧草を与えていただくことで、気をそちらに向かせてあげることができると思います。うさぎさんの気持ちがエスカレートしてくる状況でもありますので、その気持ちを拡散してあげられるような環境を考えていただくとよいのです。また、ケージに布などをかけて暗くしてあげることもひとつの方法です。ただし、かけていた毛布を引っ張っていたずらしたという行為を見せていましたので、そうできない工夫をして対応していただくことが必要です。ケージよりもひとまわり大きなガードを作っていただいて、そのガードに布をかけるようにしていただければ、ケージから鼻先や口もとを出してきても、布に届かない環境を与えていただけます。ガードは段ボールなどお手元にあるものでも簡単にできますので、試してみていただきたいと思います。また、布なども落ちてこないように、ガードにクリップや洗濯バサミなどで取り付けることも良案です。そして、女の子の場合には避妊手術となりますが、この場合のリスクは様々でもあります。麻酔を取り込む手術になりますので、その点では手術経験を重ねている信頼のおける獣医師にお願いするということも重要なことです。近年のうさぎ事情では、出産を考えていないうさぎさんの場合には、手術を早めに行った方がよいと言われています。避妊手術は一般的には生後５～６ヶ月くらいから可能であるといわれていて、歳を重ねる事に難しくなっていくといわれていますが、これは体に余計な脂肪がついたりすることで手術が難しくなるということや、術後の回復力などが関わっているのです。これらのことがリスクと言われていますが、うさぎさんその子その子で該当する点、しない点があると思います。かかりつけやうさぎに詳しい獣医師にご相談いただいて、ご意見を頂戴されることがよいと思います。