牧草はお野菜などと同じように、栽培時や収穫時の天候などにより、香りや味、堅さなどに変化があるものなのです。そしてその違いをうさぎさんも感じますので、同じ牧草を与えていても、食べなくなる場合があるのです。今回の飼い主さんのように、食べてくれる牧草をいくつか見つけておいてあげることで、食べなくなった場合でも慌てることなく、２番手３番手の牧草を与えていただけるようになります。アルファルファ牧草は栄養価の高い牧草です。子うさぎや病後などの食欲が落ちている時などに特に適している牧草でもあります。大人うさぎには与えてはいけない牧草ということではなく、注意していただく必要があるということなのです。例えば、体重過多などで取り込む栄養を制限する必要があるという場合にはあまり適していません。また、結石ができやすい子などであれば、チモシー牧草よりも多くのカルシウムが含まれている牧草でもありますので、与えないほうがよいといえるのです。こういった取り込んではいけないという背景がなければ、大人うさぎにも与えていただけます。今回のうさぎさんの場合には、与える量もきちんと管理されているようですし、排泄される糞の状態も良好になるようです。取り込む食事の栄養成分などに制限がないということであれば、このうさぎさんにとってはよい食事内容となっているのではないでしょうか。お腹の消化システムが安定している状況が見られているようですからね。糞の状態だけではなく、体調や食欲なども合わせて観察して、不安がある時には獣医師にもご相談いただきながら、よりよい食事となるよう考えていただくことでよいのだと思います。