トイレの使い方に変化が見られてきているようだということですから、年齢的にも見られ始める、思春期の行動と解釈できるのかもしれません。この行動の変化には、お年頃になったことで、自分の縄張りを主張しようとする意味を含んでいたりすることがあるのです。縄張りを主張する為に、おしっこをいろいろな場所にするということがあるのです。ケージの中であってもそうですし、ケージの外に出たときならばより広範囲の場所ににおいつけができますので、あちこちでおしっこや糞をしてしまうのです。うさぎの本能や習性から見られる行動ともいえることなのだと思います。ケージの中で、トイレも使いながら別の場所にもおしっこするという時には、トイレを使った時にはたくさん褒めてあげる、ご褒美なども与えてみるということで、トイレを使うことへ誘導してあげることができると思います。またトイレ以外でおしっこしてしまった時は、そのにおいをしっかり取り除くことができるように、掃除していただくことが必要になってきます。また、ケージの外の場合にも、おしっこをしたら一旦ケージに戻すなどの行為を取っていただくことも有効的な方法です。ケージに戻されることを繰り返すことで、なぜ戻されるのかということを理解してくれるようになります。また、根本的な対応として、うさぎさん専用の遊び場を与えるということもよいでしょう。事前に汚れてもよい環境に整えておくことで、決まった時間内は好きなように遊んでもらえることもできます。またマウンティングの行為は、女の子でも見せる行動です。この場合には繁殖といった意味ではなく、縄張りや優位性を示すために見せる行動となります。思春期を向かえたことで、自分の縄張りや強さなどを示そうとした行動と捉えることができるのです。環境の変化がある状況ではありますが、それまでも何度か過ごしているご実家ということです。それでも、何か別の変化、うさぎさんが縄張りや優位性を主張する理由となることがないか、この点も考えてみていただくとよいのかもしれません。思春期に見られる行動でも、原因が見つかることで改善できる行動でもあるのです。