マウンティングの行為については、繁殖や縄張りを示すための行動であると考えられることだと思います。繁殖に繋がる発情についてオスうさぎの場合には、条件さえ揃えば一年中見られるともいえます。テリトリーの拡大や自分よりも弱い立場の動物の登場（飼い主さんやほかの雄うさぎ）、そして雌うさぎの登場などの原因となることが当てはまるようならば、発情すると考えられます。年齢がお年頃を向かえたことでもありますので、そのことにより、見せる行動に変化があることもあるでしょう。今回の飼い主さんは上手に対応していらっしゃるようです。うさぎさんもマウンティングの行動をとると、ケージに戻されるということも理解していることと思います。舐める行為からの発展という件に関しても、元々は舐めるという行為を純粋に行っているのだと思います。その行為を続けていることで興奮してしまうのでしょう。熱中して行動がエスカレートしてくることで、気持ちも高ぶってくることも予測できます。そうなることで、本能ともいえる行動に繋がっていくのかもしれません。うさぎさんの行動の流れが予測できる状態でもありますから、今までと同じように問題行動となる場合には、うさぎさんの行動を止めてあげて、我に返してあげるということでよいのだと思います。うさぎさんが飼い主さんを舐めることは、実は貴重な状況でもありますので、マウンティングに発展しそうだからといって、舐める行為自体を止めさせるとは簡単には判断できないことでもあります。ですので、撫でるという行為や、舐められるという状況をよく観察していただきながら、頃合いを見るということができるのではないでしょうか。もっと撫でてもらいたいという催促の行動ということや、気持ちいいやありがとうという気持ちなどで見せている、うさぎさんからのコミュニケーションでもありますので、この舐めるという状況も大切にしていただきつつ、問題行動にならないようにうさぎさんを誘導するということができるのだと思います。