お教えいただきました飼育環境を拝見する上では、これと断定できるような大きな原因となる点は感じられないようではあります。基本的にケージのなかでも大人しい様子を見せているようですからね。問題はサークルに出した時ということと、その時の対応（立ち上がる）によって、襲ってくるような行動を取るということだと思います。また、誰にでも見せる行動ではないという点にも、意味があるのかもしれません。先日もお答えしたことと重複する点があると思いますが、まず、この行動が見られない環境下に置いて観察するということが大事なことなのだと思います。サークルに出してあげることを止めるというよりも、まずはサークルの中にうさぎさんだけで過ごさせてあげることで、どういった行動を見せるのかということを観察していただけることだと思います。また、掃除や食事の準備など必要なお世話もありますので、これらについては、ほかのご家族の方にお願いすることなどもできるのではないでしょうか。飼い主さんに対してだけ見せる行動ということでもありますので、他の方であれば行動に違いがあり落ち着いた状態を見ることができるのかもしれません。一番仲のよいと思われる飼い主さんに対して見せている行動でもありますので、うさぎさんからしてみれば、自分の優位性を示そうとしているという解釈もできるのかもしれません。「この中（サークル）は自分の縄張りだから勝手に動いたりしないで！こっちが偉いんだぞ」というような威嚇などの意味合いもあるのかもしれません。もちろん、サークルという場所に出されたことで興奮していることでもありますので、このことも加担している可能性は十分にあるのだと思います。接する人が変わることで、興奮の度合いに変化があるようなら、無駄にうさぎさんを興奮させずにすみますので、縄張りの主張なども助長させずにすむ環境になるといえるのではないでしょうか。年齢的にも、活発な様子を見せる時期に突入したということなのだと思います。体も心も成長することで、また見せる行動にも変化があることでもありますので、うさぎさんの今のこの気持ちや行動も尊重していただきながら、問題行動を助長させない環境作りを考え対応していただき、それによってどう変化が見られるかということを観察していただきたいと思います。