うさぎさんにとって、嫌な記憶となりうる環境の変化を体験したことでもあるようですので、また同じような体験をするのではないのか？と、飼い主さんが見せる行動からこの記憶を連想しているというような印象があるようです。そのことにより、嫌がるような素振りや行動を見せていると考えられるようではないでしょうか。片手ではなく両手が目に入ることで嫌がるということも、両手だと抱っこされる＝嫌なことに繋がる？と感じている可能性があるでしょう。うさぎは身に起こることを、その際の前後の行動を関連づけて覚えることでもありますので、病院での体験が根強く残っているのかもしれません。それでも、健康診断や爪切りは必要不可欠なことですので、これが繰り返されることで、必要なことで避けられないことなのだと認識してくれるようになると思います。もちろん、その度に抵抗する行為やその後にご機嫌ななめの様子を見せることはあるでしょうが、そうやって慣れていく、認識していくといえるのだと思います。そして、この度の地震がもたらした影響は、体内のリズムに少なからず変化をもたらしているのではないでしょうか。これまでよりもアンテナをはり巡らせて、ちょっとの変化や異変なども敏感に感じ取っていることなども十分に考えられます。また年齢的にも思春期や発情などに関連した行動を見せることもありますので、自分の縄張りを死守するかのように、ケージの中には入ってもらいたくないと捉えられるような行動も見せることが少なくありません。ひとつの理由だけではなく、うさぎさんを取り巻く環境の様々な変化が、こういった行動を見せているといえるのかもしれません。今回の場合には、うさぎさんがどう行動に出るのかということが、ある程度予測できるようでもあります。ですので、無駄に興奮させないように接していただくことも必要なのかもしれません。撫でてあげるということも、嫌いな状況でそうするのではなく、うさぎさんにとって楽しみ、喜びとして捉えてもらえるように、逃げることがない片手でのコミュニケーションで、様子を見ていただくことほうのが賢明です。もっと触れあいたいというお気持ちもあるとは思いますが、無理強いすることで触れあうこと自体をも拒絶するようになっては、さらに状況が悪化してしまうとも考えられますからね。うさぎはデリケートな生き物でもありますので、そのデリケートな部分を持ち合わせていることを受け入れていただきながら、接していただくことも大切です。しつけとしての触れあい方ももちろん大切ですが、デリケートなお年頃でもあるということ、周囲の変化を敏感に感じているということも受け入れて対応していただくことが大事なことなのだと思います。