まずは、糞を全くしていなかったということは、うさぎさんのこれまでの消化システムとは違った働きが、お腹の中で起こっていたからこそといえることだと思います。なぜ異なった動きをしたのかということを探っていただくことで、原因となることが見えてくることと思います。食事内容やうさぎさんを取り巻く環境全てに変化がなかったか、また換毛していたりしないかなど、デリケートなうさぎさんにストレスとなることがないかを探ってみてください。換毛している場合には、抜ける毛を自ら行うグルーミングで、体の中へ取り込まれてしまうこともあります。飼い主さんがブラッシングのお手伝いをして、必要のない無駄な抜ける毛を取り除いてあげてください。そして原因となるような点がわかった場合には、それらを取り除いてあげられる環境にしていただくことで、うさぎさんの体調にもまた変化が見られてくることなのだと思います。それでも不安が残る状況があるという場合には、迷わずに獣医師に診ていただきましょう。何らかの病気の為のサインとして、うさぎさんが発信しているということがありますので、見逃さないで対応していただくことが重要です。次に、飲み水が多くなったことには、季節的な変化ということもあると思います。また、食事（牧草やペレット）が変わることで欲する水量に違いが見られる場合などもあるようです。飲む量が増えればその分、排泄される量も増えてきますので、そのことによっておしっこの色が薄くなることにも繋がります。但し、うさぎさんが病気などによって体調が悪くなると、体が酸性に傾いてきます。こうなると通常は解けずに排泄されるカルシウムが、尿中に溶けてしまうので白濁せずに透明になります。多量の水を飲んでないない時、おしっこが透明になる場合には体調に問題が見られているという判断のひとつともいわれています。今回の場合には多飲が見られていることでもありますので、このケースは当てはまらないことではあると思いますが、多飲ということが病気に関連していないか、万が一の疑いを持って対応していただくことも大事なことなのかもしれません。そして、体重も順調に増えてきていますので、食事の制限を行っていただくこともよい時期なのだと思います。ペレットに関しては、一日２０gという少量ともいえる量ですので、これ以上減らすということは、今の月齢では控えていただくほうがよいのだと思います。その分、与えている牧草のアルファルファを控えていただくことはできると思います。ペレットから栄養を取り入れつつ、カロリーの高い牧草を控えてチモシー牧草でお腹をいっぱいにしてもらうことで様子をみていただけることと思います。野菜やおやつなどもあまり与えていないということですが、その内容や与える頻度なども今一度考慮していただくことで、体重の増加に変化が出てくることと思います。今回のうさぎさんが大人になった時、大体どの程度の体重に成長するのか、目安となる体重が骨格や肉付きからわかるといえます。体重は、種類ごとの標準体重があっても、個体ごとで変わってくることでもあるのです。体調不良や、多飲という気になる点もあることですので、一度獣医師に診ていただくことをお勧めいたします。目安となる体重がわかれば、改めて食事の与え方をどうするかを検討いただけることと思いますので、是非ご相談していただきたいと思います。