おなら＝ガスといえることだと思います。このガスがお腹の中にあるようだと、うさぎさんにとってはあまり好ましくない状況といえるのです。胃や腸がうまく働いていないことから、このガスが溜まってしまうともいえますので、健康で万全の状態とはいえないのではないでしょうか。また、お尻付近の衛生状態がどうかということも、確認していただくことも大事なことだと思います。おなら？とおもっていたものが、汚れなどで臭っているという可能性もあるのかもしれません。また、生殖器の両脇にある臭腺に汚れが溜まっていないかということの確認も行っていただくとよいでしょう。飼育書などでもその部分を紹介していることと思いますが、この部分に分泌物が溜まっていることも多く、そこから臭いが出ている可能性もあると思います。固まってついている場合には、無理に取ろうとするとうさぎさんが嫌がったりするようですから、グルーミングスプレーなどでしめらせたり、綿棒などを利用して取ってあげるとよいと思います。そして、食欲には変化がないということではあっても、うさぎさんが見せる行動にも不安があるようですし、やはりお腹の調子がよくないという点も拭い切れませんので、獣医師にしっかり見極めていただくことが必要なのだと思います。キャリーに慣れていないうさぎさんのようですので、飼い主さんとしても大変かもしれませんが、体調がより悪くなる前に、きちんと診ていただくことが必要だと思います。また日頃からキャリーで遊ぶことができる環境も今後は作っていただくと、キャリーへの警戒心も薄れていくと思いますので取り入れていただきたいと思います。天井部分が開くタイプのキャリーの場合には、暴れるうさぎさんをしっかり抱き上げることさえできれば、ケージからキャリーへは移しやすいと考えられます。ただキャリーの天井部分が開かない場合には、嫌がるうさぎさんをキャリーへ入れることが難しいことなのかもしれません。その場合には、ケージとキャリーの出入り口を開けて繋げ、ケージの中からキャリーへうさぎさんを追い込むという方式をとっていただけることと思います。ケージからではなく、サークルなどに放した空間を狭めながらということでもよいでしょう。キャリーの中に大好きなおやつなども入れてあげることで、そちらに気がむくようにもなるかもしれませんので、試してみていただきたいと思います。それでもどうしても入ってくれないという時には、キャリーにこだわらずに対応していただくこともできると思います。病院までの移動を何でされるのかでも変わってくることではありますが、一時的に段ボールなどをキャリーの変わりにしていただくこともできるのではないでしょうか。空気が遮断されないような工夫からはじまり、排泄物で体が汚れないように気をつけてあげること、齧って食べたり、飛び出したりしないように十分に気をつけていただくことは必要です。獣医師に診ていただくことは、今回ばかりではなくとても重要なことですので、どういった状況なら可能であるのかを考えていただきながら、適切な対応をとっていただきたいと思います。