うさぎさんにも私たちと同じように、それぞれ個性があるものです。やんちゃで活発な子もいれば、臆病だったり、慎重な性格の子もいるのですよね。今回のうさぎさんは、とても臆病な性格を持っているのかもしれません。お迎えしてひと月ほどということですから、まだスタートしたばかりです。焦らないこともとても大事なことなのだと思います。もちろん、ひと月ですっかり新しい環境に慣れてしまううさぎさんもいるわけですが、今回のうさぎさんには、もっと時間が必要だというように捉えていただくとよいのではないでしょうか。新しく迎えられた環境が、どういったところなのか、まだうさぎさんも手探り状態なのかもしれません。生後４ヶ月で迎えられたということになりますので、それまで過ごしていた環境と一変したことでもあるでしょう。この大人になりつつあるという年齢が、逆にとても慎重になってしまっているとも解釈できるのかもしれません。うさぎさんを取り巻く環境は、どのようでしょうか？絶えず怯えてしまうような環境であるというのであれば、環境をよりよく整えていただくことは必要なのだと思います。環境自体は問題ないということであれば、やはり性格などが大きく関係しているとも思いますので、この個性を受け入れていただきながら、うさぎさんを尊重しつつ、環境を受け入れてもらえるように見守っていただきたいと思います。飼い主さんがケージに近付く時には、優しく声をかけながら、ケージの前を人が通るということを知らせてあげましょう。きっとこの声に対してもビックリしたりするのかもしれませんが、大丈夫だということを行動の前にまず言葉で教えてあげることができます。また、ケージの隅で固まってしまっている時にも、その後に何らかのアクションを取る時には、声をかけつつ、落ち着くまで待ってあげることもできるのだと思います。ゆったりと過ごす時間がとれるようならば、そっとケージの側でうさぎさんを見守ってあげることでも、うさぎさんとの関係性を作っていけるのかもしれません。おやつなども早く手から与えたいところですが、今回のようなうさぎさんの場合には、まずはご褒美の存在を教えてあげることが先決でもありますので、餌入れに入れてあげることがよいのかもしれません。うさぎさんのペースで食べるということではじめはよいのですからね。ただ、掃除の時に抱っこをすることは、うさぎさんにも受け入れてもらうしかありません。この時も声をかけながら、より的確に捕まえられるように、飼い主さんの心構えも重要になってきます。毎日繰り返すことで、どこを抱きかかえるとよいのかなどのコツも見えてくるようになると思います。また、飼い主さんがよし！と強い気持ちで取り組むことで、うさぎさんも観念してくれることにも繋がります。しばらくは試行錯誤を繰り返すことではあると思いますが、是非頑張ってください。それから、健康診断は受けていらっしゃいますでしょうか？怯え方が尋常ではないということが、病気から見せているという可能性も少なからずあるのかもしれませんので、体に不調がないか獣医師にご相談いただくことも大切なことなのだと思います。