トイレの場所をやっと理解してきているようなのですね。しつけとして対策も行っていらっしゃることだと思いますが、ケージの使い方はその子その子でその解釈が違ってくることでもあります。うさぎさんを取り巻く環境全体を見ていただきながら、性格などの個体差も受け入れつつ、トイレの使い方を誘導してあげられるようだとよいのです。トイレも使うようになってきたことではあるようですが、まだトイレ以外でもおしっこをしてしまうということは、ただ単に排泄をしているということだけではなく、においつけや縄張りの主張として見せている場合もあるのだと思います。縄張り行動を見せる必要がある環境ではないかということも考えていただくことが必要なのかもしれません。また、糞ですのこが汚れてしまうという点についても、その理由を考えてみましょう。正常の糞が見られているようだということですので、気がついたらすのこが汚れているという状況でもあるのだと思います。コロコロの正常の糞ではなく、盲腸糞の食べ残しであったり、軟便が一時的に出てしまっているのではないでしょうか。盲腸糞を飼い主さんが目にする時には、次のようなことが考えられます。盲腸糞の出る時間が一定でなかったり、ストレスなどで消化機能が低下している場合などが考えられます。また、肥満によって上手に食べられないこともあります。これに合わせて考えられることとして、十分な栄養素をしっかり摂取している時に、盲腸糞を食べ残すというケースもあるようですので、飼育環境に加えて、食事内容も見直してみていただくこと、そして体重管理なども合わせて確認していただくことが必要だと思います。盲腸糞ではなく、軟便のようだという場合にも、うさぎさんの生活リズムなどが関係している場合があります。ストレスのない、規則正しい毎日を過ごさせてあげているかということを心掛けていただくことも大事なことです。また、体調の変化、消化システムに変化が生じているなども考えらえることではあります。病気のサインという場合もありますので、この状況が続いているようならば、一度きちんと診ていただくことも大切なことだと思います。それから与えている食事の内容もチェックしてみてください。盲腸糞の場合と同じように、取り込んでいる栄養価が高すぎる場合にも軟便が見られることがあります。次に、餌入れにおしっこしているということ、これは子うさぎさんによく見られる様子でもあります。体が小さい時には、餌を食べる時にその餌入れの中に体ごと入って食べる様子を伺えることも少なくありません。食べながら排泄することも少なくないですので、餌入れの中におしっこや糞が混ざってしまうようなのです。今回の場合は、大人うさぎさんでもありますので、こういった意味合いということではない、ほかの理由がありそうです。餌入れは固定式のタイプですので、簡単に上に乗ったり中に入るということができない状況でもあると思います。それでも中におしっこが入っていたわけですから、スプレー行為のようにおしっこを飛ばしていたのではないかと推測できます。縄張り行為としてそうしたということのほか、餌や飼い主さんに対しての意思表示などとして見せた可能性もあるかもしれません。どんな言葉が隠されているのかを、全ての面から考えてみていただきたいと思います。ケージやトイレなどが体の大きさから比べると小さいようだということですので、うさぎさんも同様に感じていたりするのかもしれません。そのことを伝えるために行動を見せているという場合もあるのかもしれませんよ。お引っ越しという環境の変化があるようでもありますから、改めてうさぎさんの環境を考えてみるということもよい機会なのかもしれませんね。