リンゴやバナナなどの果物は、その時期ならではの旬の魅力もありますから、それぞれの充分な栄養を取り込んでももらえるものだと思います。ただし、この果物全般は糖質が多いですので、与え過ぎは禁物でもあります。うさぎさんの食事の内容の幅も広がるものですが、おやつやご褒美といった与え方にしていただいて、少量という与える量をしっかり管理していただくことが必要になってきます。目安としては、体重１kgに対して１０gくらいでしょうか。皮のついたものや、皮のまま与えるものの場合は特に、皮をしっかり洗っていただくことが必要です。薬やワックスなどが使われているようなものの場合には、皮をむいてあげることがよいでしょう。無農薬や有機栽培などで収穫されたものなどであれば安心ですが、そうではない場合が多いことでしょうから、しっかり洗い皮をむいて与えることが安心できると思います。また、バナナなど熟したものを食べる果物の場合、熟していない時にはでんぷん質が多く含まれてしまいます。でんぷん質は糖質の一種ですが、でんぷん質が多すぎるものを与えてしまうと、消化器官に負担を与えてしまい、腸炎などの原因となることがあります。熟すことででんぷん質が分解されますので、熟したものを与えていただくことがよいようです。また種などがあるものの場合は、種を取り除いて与えていただくことがよいでしょう。果物はよく好んで食べてくれることも多いですが、うさぎさんによっては全く興味を示してくれない場合も少なくないようです。好みのものが何であるのか、飼い主さんが食べる時のお裾分けという気持ちで、好きな果物を見つけてあげるとよいのかもしれませんね。