お迎えされた環境にも充分に慣れてきていることと、年齢的にもとてもやんちゃな様子を見せる時期に突入してきたと考えられそうです。こういったことが、うさぎさんの行動に変化を見せてきているのではないでしょうか。うさぎさんが思っていることや感じていることを、体中で表現しているということともいえるのだと思います。飼い主さんとコミュニケーションを取っている様子ともいえるのかもしれません。ケージから出して遊ばせてあげる際には、その範囲を飼い主さんが決め、その中で過ごさせるというルールを、うさぎさんに与えていただくことはとても大事なことだと思います。制限のある環境の中で過ごしてもらうことで、うさぎさんの縄張りを明確にしてあげられますし、飼い主さん優位の関係性をわかってもらえることでもあるのです。この時、サークルがとても役立ちますが、注意点も覚えていただくとよいでしょう。一般的なサークルは、その高さが６０～７０㎝ほどだと思います。この高さであっても、実はうさぎさんは軽々と飛び越えてしまう場合もあるのです。また、サークルを齧るということもよく見られる行動ではあります。その時々のうさぎさんの気持ちを、齧ることで表現していることでもあるのです。いずれの場合も、想定できる状況となりますから、そうならないように、安心して見守ってあげられる環境にしてあげるということが必要なのです。サークルの上部を覆うような環境を作っていただくことや、齧ってもいいように、かじり木やボード、広範囲の場合にはすのこを設置していただくことがよいのです。サークルを飛び越えたりすることで、ケガに繋がってしまう可能性もありますし、サークルやケージを齧ることで歯にトラブルが生じてしまうことにも繋がってしまいますので、そうならないような環境を与えていただきたいと思います。これまでのようにお部屋全体で遊ばせたいという場合にも、齧ってはいけない場所にガードをつけることと、決まった時間の範囲で遊ばせるという環境を与えていただくことが必要だと思います。ただし、制限のない環境で過ごさせてしまうと、縄張り行動を助長させてしまったり、問題行動が見られる場合もありますので、そういったリスクとなることも受け入れていただく覚悟も必要になってくるのかもしれませんね。