盲腸糞の食べ残しがたくさんあるという場合には、次のことを考えていただくとその理由が見えてくる場合があります。まずは食事の内容です。盲腸糞を取らずとも、事足りてしまっているような充実した内容の食事を与えている場合があるようです。そしてこれに関連してくることですが、肥満などで盲腸糞を食べることができない状態ではないかということです。お話を拝見する上では、食事の見直しもしていただいているようですので、この点では問題がないような印象はあります。ただ、その制限が適正の範囲なのかどうかということが重要なのではないでしょうか。そして体重や体格はいかがでしょうか。食事の制限をしていても、体重が増加しているということですと、盲腸糞を食べにくい状況になっているという可能性もあると思います。獣医師や専門店などで、うさぎさんの標準体重が適正かどうかを判断していただくとよいのかもしれませんね。骨格や肉付きからその子にとって適正な体重、体つきがわかりますので、その目安に近付くようにより適正な食事内容や生活習慣を考えていただくと改善できるようになるのかもしれません。ただ、飼い始めのころから見られるということでもありますから、うさぎさんの体調のメカニズムに特徴があるという場合もあるのかもしれません。盲腸糞をたくさん作り出せる状態であるということで、食べ残しが目立つということがあるのかもしれません。うさぎさんが排泄する糞のうち、盲腸糞は全体の３０～８０％の量になるようなのです。このことから考えると、我々が思っているよりも多くを作り出されているような印象があるかと思います。この点も受けとめていただきながら、見直す環境があるようならば見直していただいて、その後の様子を観察していただくことになるようです。