思春期や換毛期の訪れ方は、それぞれのうさぎさんによります。その子のもつ性格や、飼育環境なども影響することでもありますので、飼育書通りにはいかない場合もあるのですよね。年齢的にも、思春期に見せる行動、今回は縄張り行動ともいえそうですが、そういった行動を見せるようになっても不思議はありません。うさぎさんの中で主張する必要がでてきたのか、もしくはもっと自分の縄張りや優位性を示したいと思っているのかもしれません。対策もいろいろされていらっしゃるようですが、同様な行動を見せることが予測できているようでもありますので、思いきって環境を一変してみることなどもよいのかもしれませんね。最後に叱られるまでの行動を予測できているわけですから、そうならないようにしてあげることも大事なことなのではないでしょうか。絨毯を齧って食べるということは、大変危険な状況でもあります。それを撤去していただくか、上に別のマットやすのこを敷いてあげるなどの対処方法が必要なのだと思います。うさぎさん専用の遊び場を作ってしまうこともよいでしょう。縄張り行動などは、縄張りを示す必要がある環境があればいつでも見せるようです。年齢を重ねる事でそれらの行動に落ち着きがみえてくることもありますが、必要があるからこそ、その行動を見せているということなのだと思います。避妊手術によって、メスの場合にはトイレのしつけがしやすくなったり、攻撃性が少なくなったりするようですが、それも１００％ではありません。ただ、メスの場合には生殖器系（子宮）の病気の予防に繋がることでもありますので、行動の変化を求める以前に、病気の予防としてどうするべきかを考えていただくことは、大変重要なことだと思います。そして、換毛ですが、やはりこれもそれぞれではあります。夏の毛から冬毛に変わる子も今の時期は見られていますが、年中毛が抜けている子もいれば、全く変化がないという子もいるようです。それぞれのうさぎさんごとで、毛の抜け変わりの法則のようなものが見えてくるのだと思いますので、今後もよく観察していただくとよいと思います。食欲や排泄の状態、うさぎさんの様子などももちろん合わせて観察していただいて、不安があるという場合には、迷わずにかかりつけの獣医師に診ていただきましょう。避妊手術に関しても合わせてご相談されるとよいと思いますよ。