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2016年06月14日 掲載

第7回 ご長寿うさぎ! 食

店長の飼育講座

町田店長うさちゃんは、日本人にとって身近であって、意外と知らなかった動物の一つだと思います。昔から、小学校等にいたのにその生態や飼い方があまり知られていません。
その為に間違った飼い方がされることも多いのではないかと思います。
例えば「兎は水を飲むと死んでしまう」。だから、水を与えない等ですね。

この講義を全て読んでもらった後、「うさちゃんを正しく飼う、飼育する」ではなく「うさちゃんと楽しく生活する」に変われるようになればいいなと思っています。

町田 修

第7回 ご長寿うさぎ! 食
高齢シニアフード

適切な栄養をうさちゃんに摂らせてあげる事が一番のポイントです。でも、この適切が一番難しい。また、適切な栄養は、その子の年齢による基礎代謝や今現在の体調等によっても変わります。しかし、シニアになってくるとその子の体質は大体分かるようになってきますし、体調の変化も飼い主さんが一番分かるようになっていると思いますので、ここではそれをどのように整理するかをお話ししようと思います。ただ言えるのは、シニアになったらシニアフードを与える方がいいという単純なものではないという事です。また、フードの切り替えの時に、お腹の中の腸内細菌が新しい食べ物に順応していないと軟便や下痢がみられますが、これはフードが悪いという事ではないので、そのような場合には、少しずつ替えていくことが必要です。

体質 その子にあったペレットを選ぶ
1:偏食があるかどうか

偏食がない子は食べさせたいフードを困ることなく与える事もできますが、偏食がある子は切り替えが簡単に出来ないので、じっくり時間をかけてその子にあったフードを選んであげる必要があります。これはヤングの時からの課題になりますので、心配な飼い主さんは早めに私たちに相談してくださいね。

2:太りやすいかどうか

太りやすい子はシニアになっても、少しのペレットで太る事があります。その場合には、主原料をチモシーにする事や成分の脂質をチェックしましょう。

3:食欲がとてもあるかどうか

こんな子は飼い主さんにとってはとてもうれしいですね。いつでも食欲旺盛な子は見ていても楽しいです。しかし、太りすぎに注意する必要がある事といつでもお腹が空いている事でストレスになることがありますので、フードの主原料をチモシーにするかカロリーの低いフードを選ぶ必要があります。

4:毛球症になりやすいか、なった事があるか

これは毛の長さだけではなく、その子の性格も関係しています。(うさちゃんの場合、性格はその子の生活している環境にも影響してきます。)神経質な子はストレスがあったり、狭いケージ等で生活すると必要以上に毛繕いを行ったり、毛を嘗めたりします。毛を飲み込むことが多くなると毛球症などの胃腸障害を引き起こすきっかけになったりする事があります。このような性格や長毛種の子などに適したペレットは、お腹の中に入った時、粘土質にならないものがいいでしょう。これは、ペレットに水分を含ませたときの状態で判断できます。違ういい方で言うと細かな粒子の材料で作られていないと言うことです。また、毛球症対策をされたペレットというものもお勧めです。

5:お腹が弱いか強いか

これも体質的なものがあると思います。腸内細菌のバランスが作りにくいのか、ちょっとした寒さや食べ物の変化で軟便や下痢をしたりします。とりわけ寒さに反応する事が多いため、暖かな環境を作る必要があるのと下痢をした時に直ぐに暖かくできるヒーター類を用意する必要があります。粗蛋白が少ないものや繊維質多いペレット、腸内細菌に効果のある成分が入っているものが良いかもしれません。いずれにしても、ペレットを変えるときには、少しずつ時間をかけてあげて下さい。

体調・体の変化 サプリメント的にペレットを使う
1:肉付きが変わってきたかどうか(筋力低下)

シニアになると下半身の筋力が低下したりします。そんな時にはフード成分の粗蛋白や体をしっかり作るようなフードが適しています。シニアだからと言って単純にチモシー主原料にしないように注意してあげて下さい。

2:換毛しているかどうか

換毛はうさちゃんにとって1年に2回(4回来る子もいます)来る難関です。毛の飲み込みによる毛球症(胃腸障害)や体力を使う等とても大変な事です。このような時には全体的に少しカロリーが高いものやフード成分の粗蛋白が多い、そして毛球症対策の成分が入っているか等を見てあげましょう。また逆に最近換毛の時期が来ていないという時には、突然季節に関係なく来る換毛の時期に気をつけてあげて下さい。大きく体調を崩す事があります。

3:感染症にかかっているかいないか

シニアになると病気がちになったり、感染症にかかり易くなります。こんな子の場合、免疫力や抵抗力をあげる成分が入っているものをお勧めします。この成分はその子に合わない場合もあり、絶対お勧めという事ではありませんが、症状や状況が良い方に変わる事があります。同様のサプリメントで試してみるのもいいかもしれません。

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