2016年06月14日 掲載
うさちゃんは、日本人にとって身近であって、意外と知らなかった動物の一つだと思います。昔から、小学校等にいたのにその生態や飼い方があまり知られていません。
その為に間違った飼い方がされることも多いのではないかと思います。
例えば「兎は水を飲むと死んでしまう」。だから、水を与えない等ですね。
この講義を全て読んでもらった後、「うさちゃんを正しく飼う、飼育する」ではなく「うさちゃんと楽しく生活する」に変われるようになればいいなと思っています。
町田 修
うさちゃんのシニアライフを考える時、うさちゃんの体の事などいろいろな事を理解することはもちろん大切ですが、実はそれ以上にうさちゃんのお母さんお父さんである飼い主さんのうさちゃんへの接し方、考え方がとても重要になります。動物と一緒に生活をする時、彼らを理解する基準はどうしても人間になってしまいます。こんなに可愛いうさちゃんは、どう考えても我が子であるのは当然です。しかし、うさちゃんを擬人化しすぎるあまり、飼い主さんの気持ちをうさちゃんに押しつけることがあってはいけません。高齢になったり、病気になったりした時に、「かわいそう」という言葉に中に、もし「うさちゃんが病気になって、私ってかわいそう・・・私どうしよう・・・」と言う気持ちがあると彼らを励まそうと思っているつもりが、いつも悲しそうな表情や「大丈夫!?」という声かけで、逆にうさちゃんをストレスにさらしてしまう事があります。動物は私たちと違った感覚でいろいろなものを理解します。例えばうさちゃんは、私たちの呼吸の仕方を敏感に判断します。もし、初めてうさちゃんと生活した時、どうしていいか分からないでうさちゃんを触ると大抵飼い主さんの呼吸は緊張のあまり止まったりします。そうするとうさちゃんは、呼吸をしていない飼い主さんに警戒心を持つようになるのです。うさちゃんの中には、強く飼い主さんの気持ちをくみ取ってしまう子もいると聞きます。声帯がない為にコミュニケーションとしての分かりやすいツールがない為か目に見えないリレーションシップをとるのがうさちゃんです。私たちは、アニマルコミュニケーションというものがうさちゃんと私たちの間に存在すると思っています。そこで、「心」として大切な事を5箇条にまとめました。是非覚えて欲しいと思います。
うさちゃんはいつでも貴方に感謝しています。私のせいで・・・なんて言ってうさちゃんを悲しませないようにして下さい。
心配なのは分かります。居ても立ってもいられない事も分かります。でもその気持ちをくみ取ってしまうかもと考えてあげてください。心配しすぎて神経質にならないでください。
高齢だからと諦めないで下さい。解決策はいろいろとあります。私たちに相談してください。「うさ友」を作って一緒に考えてあげてください。明るく前向きに・・・。そして、どんな状況になっても諦めずに、うさちゃんを受け入れてあげてください。
いつもと同じようにお話ししてあげてください。貴方の元気な一言がうさちゃんには一番のごほうびです。貴方が元気な時、彼らも元気になります。そして、うさちゃんを見て、触って、一緒にいて貴方も元気になるでしょう。
こんな事、あたりまえですって言われそうですね。毎日、「ありがとう」って言ってあげるといろいろな事も楽しくなります。