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2016年06月14日 掲載

第14回 暑さについて考える

店長の飼育講座

町田店長うさちゃんは、日本人にとって身近であって、意外と知らなかった動物の一つだと思います。昔から、小学校等にいたのにその生態や飼い方があまり知られていません。
その為に間違った飼い方がされることも多いのではないかと思います。
例えば「兎は水を飲むと死んでしまう」。だから、水を与えない等ですね。

この講義を全て読んでもらった後、「うさちゃんを正しく飼う、飼育する」ではなく「うさちゃんと楽しく生活する」に変われるようになればいいなと思っています。

町田 修

第14回 暑さについて考える

夏は、四季の中でうさちゃんが最も苦手とする季節です。いつもふわふわの手触りで私たちを癒してくれるうさちゃんの毛も、ぽかぽかの体温も、夏場には時として大切なうさちゃんの命にかかわる恐ろしい熱中症になることもあります。うさちゃんの生活温度は、16~21℃が最適といわれています。この最適温度を常に保っていくのは大変なことです。暑い夏には、エアコンをつけっぱなしにしておくのが一番の対処法ですが経済的にも大変です。 うさちゃんの体の仕組みを知りながら、うさちゃんにとって夏(暑さ)がどのようなものなのかを考えていきましょう。

1:「熱源としてのうさちゃん」いつでも40℃位の体温を保っている

うさちゃんの体温は、40℃位あります。私たちから見ればとても高温です。その上、うさちゃんは豊かな毛に覆われています。どう考えても、夏の時期は、暑さ対策が必要です。もし、体に必要以上の熱がこもり、発散されないと簡単に熱中症になってしまいます。うさちゃんにとって熱中症は命取りになりかねないので、絶対に防いであげてください。先ずは、うさちゃんの周りの熱がどうなっているのか説明します。 

うさちゃんの熱は、被毛により体の回りに保温層のようにこもります。その上、空気は熱伝導されにくいので、体の熱は直ぐに放熱されず、暖められた空気の層として体の回りに存在します。私たちが扇風機に当たって涼しいと感じるのは、体の回りの暖かい空気の層を扇風機の風が吹き飛ばしてくれるからなんです。これと同じ事がうさちゃんにも言えます。

(うさちゃんからの熱を逃がす方法)
扇風機などで暖かい空気の層を吹き払う。
保冷剤や伝導率のいいアルミ等でうさちゃんの熱を奪う。
無駄な毛などはしっかりグルーミングする。

2:「均一でない室内温度」 暑い場所と涼しい場所

熱伝導されにくい空気は、室内温度を均一にしません。天井近くが暑かったり、部屋の角が暑かったりするのです。私たちが部屋の温度を感じる場所とうさちゃんの生活環境は違います。室内では「熱はこもる(伝わらない)」と考えて、うさちゃんがいる場所が熱のこもる場所にならないようにしてあげましょう。

(熱がこもらないようにする方法)
ケージの囲い・天井を作らない。
ケージを置く場所を風通しの良い場所にする。
扇風機などで空気の流れをつくる。

3:「部屋全体の暑さを考える」熱は移動するものです・・・

実は、熱というのは消滅したり発生したりしない物なので、その総量はいつも一定です。暑さ対策を考える時、うさちゃんの周り、うさちゃんのケージなどの場所と一緒に、部屋全体の熱を屋外に移動させる事を考えなければなりません。例えば、扇風機でうさちゃんの体の周りの熱の層を吹き飛ばしても、部屋から外部に熱を出してあげなければ、部屋の中の熱量は減らないのです。また、逆に部屋の中に熱を入れないという考え方もあります。窓に断熱シートや葦簀(よしず)等を下げるなどの、昔ながらの工夫も十分使えます。

(熱を外に出す方法)
室内よりも外気が涼しい時は外部と室内の空気を入れ換える
エアコンを使い、冷房や除湿を行う

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