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2016年06月14日 掲載

第13回 窓まわりの暑さ対策

店長の飼育講座

町田店長うさちゃんは、日本人にとって身近であって、意外と知らなかった動物の一つだと思います。昔から、小学校等にいたのにその生態や飼い方があまり知られていません。
その為に間違った飼い方がされることも多いのではないかと思います。
例えば「兎は水を飲むと死んでしまう」。だから、水を与えない等ですね。

この講義を全て読んでもらった後、「うさちゃんを正しく飼う、飼育する」ではなく「うさちゃんと楽しく生活する」に変われるようになればいいなと思っています。

町田 修

第13回 窓まわりの暑さ対策

暑さ対策を考える時、いろいろな事に留意する必要がありますが、その中でも一番大切な点は「窓まわりの暑さ対策」です。窓は、沢山の熱が侵入する場所である一方、入ってきた熱を出す事もできる場所です。効果的に遮光や遮熱を施し、しっかりと換気する事で、夏の暑さを和らげる事ができるでしょう。もちろん電気を使った暑さ対策ができる場合は、それだけで十分かもしれませんが、今年の夏は計画停電があると言う事を前提に、電気を使わない暑さ対策を考えておくことはとても重要です。うさちゃんの為だけではなく、私たちが健康に生活する為の知恵でもあります。是非参考にしてください。「窓まわりの暑さ対策」以外の暑さ対策については、改めて紹介していきたいと思います。

1:熱の7割は「窓」から侵入 ~内外からの遮熱~

一般的に室内の窓等開口部から侵入してくる熱は、全体の70%を超えると言われています。当たり前の事ですが、この開口部、窓から熱を入れない事が一番の暑さ対策になります。 

①室外での遮熱:

熱や光が建物の外で遮断できれば、室内の温度の上昇はかなり防げるはずです。通気性が確保された遮熱スクリーンやサンシェード等は日射熱を80%以上カットするものもあり、ベランダがある住宅では、是非検討する事をおすすめします。昔から使われている「よしず」や「すだれ」は、安価で設置も簡単である上に、空気の層を利用して熱を通りにくくしている為、ブラインド等と比べても大きく遮熱効果が高い事が知られています。また、最近注目されている西洋朝顔やゴーヤ等のつる性の植物をネット等に絡ませる「緑のカーテン」や「うさぎのプチガーデン」等のベランダの緑化は、窓だけではなく建物自体の温度上昇も抑える事ができ、見た目もきれいなので試してみる価値はあるでしょう。ちなみに「うさぎのプチガーデン」は、補助金が給付される自治体もあります。ベランダ等に日陰を作る事で室内に気圧差を作ることができ、室内に風を運び込む事もできます。

②室内での遮熱:

高層階の部屋など屋外に遮熱の工夫が出来ない場合には、室内に遮熱や遮光の工夫をしたりガラス自体にフィルムや塗料を塗る等の工夫が必要になります。カーテンであれば、光を通しながら熱を通さない「ドレープカーテン遮熱タイプ」や光を通さないけれど遮熱効果が高い「遮光カーテン」や「遮光シート」等があります。遮光タイプのものは暗くなりますが、日中の暑さ対策にはかなり有効でしょう。また、ガラス自体に「熱遮断塗料」や「熱遮断シール」等を貼る方法はコストがかかりますが、見栄えが変わらない点は評価できます。安価で一般的な「すだれ」なども手軽に取り付けられ、空気の層を利用していますので侮れません。ブラインドは、調光しながら遮光もできて様々な状況に合わせて使えますが、新たに設置する場合には木製のものを選んで下さい。

2:換気について

室内外の温度差や気圧、風力等を使って換気する方法を自然換気といいます。気圧の高いところから低いところに空気は流れ、暖かい空気は上に向かいます。この原理を利用するのが自然換気です。ここでは、難しい事を理解する必要はありませんが、幾つかのルールは覚えておきましょう。計画停電や節電をする時に自然換気の考え方を知っておくと、効率よく換気することができて、部屋の中をより涼しくすることができるはずです。

①空気は一方通行 ~流れを作る~

空気は流れるものです。ですから、どこから入ってどこから抜けるのかを考える事が大切です。これを考えて換気する事で換気の効率が非常にあがります。例えば換気扇を付けただけでは、簡単には部屋の中の空気は流れず、換気扇の周囲だけの換気に留まってしまいます。しかし、空気の入る窓を開けて換気扇で強制排気すると、部屋の中全体の空気の入れ替えや部屋全体に風が流れます。もちろん、換気扇等機械を使った排気をしなくても、空気が入る窓と空気を出す窓を考えてあげる事で風は流れて行きます。(*どんよりした天気で室内外の温度や気圧が変わらない時には空気はなかなか入れ替わりません。)ちょうどいい場所に窓がない場合等は玄関等も開口部として検討してみましょう。

②空気は近道をする ~どこに流れを作るのか~

空気の流れは近いところ同士にできますので、どこに空気の流れを作りたいのかで開ける窓や開口部を決めます。この時に空気の流れ道を考えてあげると換気されない場所等が分かると思います。例えば、開口部を付けない台所の換気扇等は局所的な換気にしかなりません。部屋の換気をする時には、必ず換気したい場所を考えて窓をあけましょう。

③空気は壁に添って流れる

浴室等の窓は、両側を15cm程度開けると風が浴室の壁を添うようにして流れ、片方の窓の隙間から出て行きます。単純に片方の窓を大きく開いただけの場合には十分な換気はできません。このようにすると空気は壁を添って流れて行きます。

また、どうしても換気されない場所等は、扇風機等で強制的に空気の流れを作ってあげる事も大切です。例えば納戸等を換気したい時に扇風機を中に入れて外に向かって風を吹かせるという考え方では、納戸の空気は効率よく流れません。このような場合には納戸の外から納戸の上の方に扇風機を向けます。そうすると風は天井から壁に添い、納戸の外に流れて行きます。こうして風のながれを作ると効果的に空気の入れ替えができます。

④空気は寒い方(高気圧)から暑い方(低気圧)方に流れる

暑い方の窓から扇風機の風を外に向かって出すと扇風機のまわりは、気圧が低くなります。そうすると反対側に開けた窓や玄関等から風が流れてきます。これは、空気は気圧の低い方に流れるという性質を用いた方法です。風を流す方法として覚えておきましょう。

⑤空気は下から上に流れる

空気は暖かいと上にいきます。ですから部屋の中には上向きの風の流れがあります。これを利用して空気を取り入れる吸気口は下に、空気を出す換気扇等は上に設置されています。実際に窓の位置は決まっていると思いますが、工夫ができるお部屋の場合には覚えておくといいでしょう。

⑥窓の開口は15cm程度

風圧等で換気を行う時、窓の開口は広ければいいというものではありません。開口部が15cm程度の時は流速が速くなり効果的な換気ができると言われています。ただし、空気の温度差や気圧で空気の流れを作る時には開口部の大きさと換気の量は関係がありますので、参考として覚えておきましょう。

3:暑さ対策の前にする事

本格的な暑さが来る前に、先ずは今出来る事をしておくことが大切です。日頃しないようなお掃除でも、今年は少し違います。是非、余裕をもっておこなってください。

①換気扇やエアコンの掃除

効果的に換気扇やエアコンを使用するには、お手入れが必要不可欠です。これは節電にもつながります。それぞれの機械に合わせた掃除をしておきましょう。また見落とされがちですが、エアコンの室外機もとても重要なポイントです。室外機の前に風を遮るものがないか、汚れていないかをしっかり点検して、必要ならばしっかりメンテナンスをしてください。また、今年は修理の部品等も不足しています。いざ使おうと思ったら故障という場合でも、すぐには修理できないと思った方がいいでしょう。このしっぽ通信をみたらすぐにチェックをしてください。

②家の中の除湿 

暑さと湿度は深い関係にあります。その上、気温が高くなり、高湿度になるとよけい暑さを感じます。たとえ外気温が高くても湿気がなければ快適に過ごせるものです。普段から家の中にある湿気をなくし、快適に過ごせるようにしましょ

●押入の床と側面にすのこを敷き、乾燥した日に風を通す。
側面や裏面にもすのこを立てかけると押入全体を換気する事ができます。余分にすのこを購入しなければなりませんが、効果は高いでしょう!

●室内の植物は少なくする。
室内の観葉植物は意外と湿気の原因になります。もし、検討できるようなら、今年は違う場所に移してみましょう!

●畳の上の絨毯を検討し直す。
畳の上に絨毯を敷くと湿気がこもり、ダニなどの温床にもなります。夏場だけでも絨毯を外す検討をしてみましょう!

●定期的な畳の乾燥を行う。 コンテナボックス等の上に畳を置き乾燥させる。
少々大変ですが、お友達や家族で畳干しをしてみましょう。自分で手入れをする事でいろいろな発見もあるかもしれません。

●家具と壁の間には隙間をあけて、空気の流れを作る。
家具と壁の間は、湿気やすくカビ等も発生しすい場所です。また、壁の汚れも防げる為、普段から心がけることをお勧めします。

●吸湿性のある炭や新聞紙等を湿気の多い場所(床下等)に置く。粉石鹸等も湿気を吸い取る。
炭は天日干しすると効率よく使えます。もちろん市販の湿気とりを使うのもいいでしょう。

●室内の湿気は、入浴や調理によって上がる。この時の換気をしっかりと行う。
一日の中で室内の湿気が多くなるのは、夕方と言われています。これは、家事による水蒸気の発生が理由です。

●入浴後の浴室の簡単な乾拭きも効果的。
水分をそのままにすると室内の湿気につながります。入浴後浴室の壁に冷水をかけて、さっと乾拭きをして、窓の両脇を少しあけておきましょう。空気は浴室の壁に添って流れ、とても早く乾燥すると思います。

今回は、「窓まわりの暑さ対策」について説明してみました。昔の日本住宅は暑さや湿気対策が当たり前のようにできていたものですが、様々な便利用品の発達が昔からの知恵を忘れさせてしまっているようです。今回紹介した内容は、皆あたり前の事かもしれません。でも、この当たり前をしっかり行う事は現代の日本では簡単ではないかもしれません。この夏、自然の力を借りるということを一緒に考えて行きましょう。そして、少しでも快適に過ごす事ができればいいと思います。

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