【うさぎの皮膚】 〜敏感な皮膚の上の豊かな毛皮〜 軽い骨格でも分かるように、うさぎは体の軽量化を計り、強靱な筋肉で素早く行動できるような構造になっています。皮膚に関してもそれは当てはまるようで、うさぎの皮膚はとても薄くできています。その反面、綿毛のような皮膚を守るような毛層とそれをコートするような太い毛層を持っているのです。この敏感な皮膚は、ストレスや体調不良などによって簡単に皮膚炎になったりします。お肌のトラブルと思ってくれればいいのですが、体調をみる時の指標のひとつにもなります。もちろん換毛と皮膚炎は違いますが、時として同時に起こる事があります。これは、うさぎにとって換毛ということが一大事件だということとも関係しています。 〜うさぎの皮膚炎 あまり大騒ぎしないで下さい〜 体調の不良があるとお腹や皮膚にくるのはうさぎも同じです。うさぎに皮膚のトラブルがあった時、そこにだけ注意がいってしまい大騒ぎをすると、皮膚の状態を回復させんが為に体調をさらに悪化させてしまう事があります。例え爪ダニなどの寄生虫がいてかゆがっていても、体力が充実すれば、体の抵抗力でほとんど悪さをしない事もあります。まず、皮膚炎がある時、うさぎの全体の体調を見てあげて下さい。そして、第一にすべきことは何なのかを見極めてあげる事が大切です。 〜うさぎの換毛 一年に2回おきる重大事件〜 うさぎは、食物が沢山あり体力が充実している時期に、寒い季節や暑い季節を乗り切る為に毛の長さや色、密度を変えます。冬には色が濃くなり、密度や長さも増します。夏にはその逆になるのです。その換わり方は、アンダーコートがあるうさぎの場合は、このふわふわした毛から抜けていきます。次に表面の色のついた太い毛が抜けます。体の部分では、(1)顔の鼻先から頭に向かってと、(2)背中から腰に向けてというルールがあるようです。うさぎの毛の状態が一番美しい時は、夏毛がきれいにそろう4月くらい、冬毛がきれいにそろう11月くらいと言われています。この通りに換毛するとその数カ月前くらいから換毛が始まるのです。 屋外飼育されているうさぎ、例えば小学校のうさぎ小屋のうさぎ達は一斉に換毛を行いますが室内飼育されているうさぎは、その時期やぬけ方はまちまちになります。それは、それぞれの飼育環境が違う事が理由のようです。室内温度を一定にするとうさぎにとって換毛をする必要はなくなります。こうなると当然その時期や状態は変わるのです。 うさぎにとって換毛は、全身の毛が抜け換わるわけですから、これはかなりの出来事です。カロリーも体力も使います。この換毛と毛球症などの病気が一緒に起きると非常に心配な事態になることがあり、定期的に迎えるこの換毛期ですが、しっかり注意することが必要です。 飼育上の注意点:換毛の状態に合わせてブラッシングを使い分けると飼い主さんにもうさぎにも負担をかけません。ポイントは今どこが抜け変わっているのか、アンダーコートなのかガードヘアーなのかを見分ける事です。一番ぬけ残るのはお尻の部分ですので、ここは重点的にしてあげて下さい。 【うさぎの性】 〜季節によって変化があります〜 アナウサギは、8月から1月頃まで繁殖をしません。この時期の雄は睾丸も小さくなり、日照時間と性ホルモンの関係があると言われています。もちろんこの時期は生きていくだけで精一杯ですから、出産育児をしないような仕組になっているのだと思われます。当然発情をするのは、春から夏にかけてとなります。この時期雌は、立て続けに出産、育児を繰り返し、短期間の間にたくさんの子供を作るのです。室内飼育されているペットうさぎについても同様の傾向があり、雌の疑似妊娠や雄の発情なども春先に多くなります。 〜性と縄張り行動の関係〜 うさぎの縄張りとは、繁殖を最終目的として行う臭いつけ行動です。ですから雄同士、雌同士は、お互いの相手探しの為に縄張りを競いあうのです。雌の縄張りとは、安全な巣穴を確保する為にお互い分散するように行います。雄の場合は、他の雄が縄張りを侵さないように臭いつけを行い、少しずつそれを拡大していくようです。ペットうさぎの場合、雌は発情すると自分のケージの中をとても守ろうとするのに対し、雄は縄張りを拡大して行こうとする点に大きな違いがあります。ちなみに、性に季節変化があるように縄張り行動にもそれは当てはまるようで、発情しない秋から冬の時期には縄張りは緩くなるようで、うさぎ同士の争いも少なくなるようです。 〜雄の発情:条件が揃えば一年中〜 雄は生後3ヶ月くらいから自分の性に目覚めるようです。この時期には突然おしっこをまき散らしたり、突然糞をまき散らしたりします。飼い主さんの足や手に前脚を巻き付け、腰を動かすような行動にでます。これは犬のマウンティングという行動に似ています。放し飼いをしているような状況があるとこれはエスカレートするようです。時には、ケージの中を掃除しているとわざわざ遊び場から戻ってきて、興奮しだすのです。この発情行動はテリトリーとかなり関係があるので雄の場合には、飼い主さんが提供する遊び場の広さと遊ばせる時間などは注意が必要です。 発情の条件) ・ テリトリー拡大中 ・ うさぎより弱い立場の動物(飼い主)登場(うさぎであれば別の雄) ・ 雌の登場 〜雌の発情:春が一番多く、期間は1、2週間〜 雌は男の子より遅れて発情するようです。よく観察しないといつ発情しているのか分からない時もありますが、大抵の場合、はっきり自己表現します。ある日突然、ケージの中の物をいじられたり、動かされたりするのをとても怒るのです。この時「ぶーぶー」等と鼻をならす音を出すのでわかるはずです。 〜発情した時の対応方法〜 雄の場合は、単に欲情しているだけではなく、自分の優位を示す行為でもあります。ですから、発情の鉾先が飼い主さんに向けられている時には、これは甘んじて許してはいけないようです。もし、「男の子だからしょうがないわ」等と許してしまうとこの行為はエスカレートしてくることがあります。 雌の場合、飼い主さんに発情する事はないと思います。但し、雌にとって発情した時には子孫を残す大切な時期なので必死になります。例え大好きな飼い主さんでも発情の時だけは別のようです。このような時は、発情が終わるまで「ぶーぶー、今はいじらないで」という意見を尊重してそっとしてあげる事が大切です。 |
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