|
|
|||||
【うさぎは完全な草食動物】 草を食べて生きているうさぎは、そのための様々な機能を持っています。これはうさぎの健康を考える上でとても大切です。動物の健康を考える時に、比較検討するのは自分達になりますが、私達とうさぎは異なる消化システムなのです。 ◎唇 上唇が縦に割れています。これは、草などをこの唇を使って上手に取り込むのを手助けしています。牧草を一本うさぎにくわえさせると上手に口の中に入れていきます。唇は草を食べるうさぎにとってかなり重要な役割を果たしています。 ◎門歯 草を噛み切ったり、固いものをちぎったりする役割をにないます。上4本、下2本(上顎の門歯は2重になっていまして、見える大きな歯の裏に小さな歯が2本重なるように生えています)。うさぎの歯は生涯延び続けます。当然ですが、この前歯に相当する歯も年間10cm以上延びるのです。よく固いものを食べさせて歯を磨耗しましょうと言われますが、この歯の磨耗については、上下の噛み合わせによることがほとんどです。実際飼いうさぎの食生活では、最悪の場合、この歯がなくてもどうにかなります。延び続けるうさぎの歯は、特に成長期にはちょっとしたことで歯の向きが変わったり、綺麗な噛み合わせでなくなったりする事があります。遺伝的な要素が強いかもしれませんが、成長期に適切な研摩をすることで、成体時には全く正常な歯に戻ってしまうことも少なくありません。ですから、仔うさぎの時期に十分に門歯を観察する事はとても重要になります。ちなみに成長の過程で下顎の方が速く大きくなると、下の歯が上の歯と合わさるバッティングという時があります。このような場合、成長すると大抵正常な状態に戻りますが、念の為に、適切な研摩するのが賢明でしょう。 門歯の研摩の仕方:うさぎの門歯は、全面が固く、後面が柔らかくなっています。ですから自然と楔形のような形に削れてきます。仔うさぎの歯を研摩する時にはこの形になるようにします。使用するものはダイアモンド粉のついている工業用の丸やすりです。これは柔らかい皮膚には傷をつけません。一方向にゆっくりと擦り削っていきます。保定ができないようなら、獣医師に相談しましょう。 ◎臼歯 食べた草などをすりつぶして後の消化に負担をかけないようにする役割があります。上6本、下5本。門歯のような速いスピードではありませんが、やはり生涯延び続ける歯です。この歯は、胃に行く前に固い草などを細かくすりつぶす重要な役割があるので非常に大切です。歯の異常については、門歯が遺伝的な影響が強いのに対し、臼歯は食生活の影響が強いと言われています。それは、うさぎはもともと固い草や木の皮を食してきたのが、人間に飼育されるようになって適切な栄養をとる為に開発された固形フードを食べるようになってきた為だとも言われています。確かに適切な栄養をとれるようになった分けですから寿命は延びましたが、うさぎの固い草をすりつぶすというシステムに変調がきたわけです。野菜中心の食生活という考え方もありますが、栄養価的にどうなのだろうかという疑問も残ります。最近ペレットの成分について議論はされていますが、臼歯の磨耗とペレット粒子についてはあまりされていないと思います。実は優秀なペレットは、その粒子も荒く、臼歯を使って食べる時間が長いのです。臼歯が不正交合になると牧草などの草や野菜を食べることが辛くなってきます。そうなると益々不正交合が強くなると言う悪循環が生まれます。 臼歯の不正交合が生じる原因:(1)門歯の不正交合:門歯が斜めなっていたりすれば当然交合の動きが不自然になります。そうなれば臼歯にも影響がでます。 (2)食生活の問題:牧草など臼歯を使う食生活をしていないうさぎは、口の動かし方が下手になります。いざ食べようにもうまく食べられないのです。また、細かい粉を固めただけのペレットを食べているうさぎも同様です。 (3)口の中の傷:口の中に傷ができたり、臼歯と口の間に異物が入ったりするとうさぎは口の動かし方がかわります。そうすると必然的に磨耗のされ方も変わるのです。うさぎの歯は簡単に磨耗される程柔らかくなっています。ですからこの程度でも臼歯が斜めに削れるという事が起きるようです。 臼歯の不正交合を防ぐような食生活:牧草、わら、木の皮など臼歯を使って食べる様々な物を与えて下さい。この多様性が必要だと思います。おやつにしても粉を固めたものでないものがいいでしょう。牧草はマメ科、イネ科とありますが、おそらくこの種類が一番と言う考えではなく、いろいろなものを食べることでいろいろな歯の動かし方をするのではないでしょか。牧草ではオーツなどのような固い牧草もお勧めです。 ◎胃腸 完全草食性動物ゆえのシステムがあります。これは、「フンの食べ戻し方法」ともいわれるシステムです。穴うさぎは、夕方から夜、草などの食事をします。そして、日中、食べ戻すフン(盲腸フン)をして、巣穴の中でゆっくり、誰にも邪魔されず食べます。このリズムは、飼いうさぎにも残っていて、やはり一番の食欲は夜におきて、午前中くらい迄に盲腸フンをします。そして夕方から夜にかけて一番活動性があがり、固いころころのフンをして、食事も旺盛にするのです。盲腸フンの生成は、ストレスとも関係があり、ストレスがかかったりすると時間をかけて作られるようです。最近盲腸フンが遅くでて食べ残しているような事があれば、ストレスなどの理由により盲腸の働きが鈍っているか、生活スタイルが変わったか、餌を与える時間や餌の種類がかわったなどの原因を考えてみるといいでしょう。 胃の中に入った食物は、ここナ水分などと混ざって粘土状のものになります。水分の摂取が少ないとせっかく食べた食物が胃で留まりやすくなります。特に離乳直後のちいさな仔うさぎなどは気をつけなければいけません。胃を通過した食物は小腸で吸収されるのですが、この時、草を細かくした程度の食物はほとんど吸収されません。次に盲腸にいきます。ここでは、バクテリアなどの働きによって食物である草は発酵され消化吸収できる形になります。ここでは時間をかけて、タンパク質やビタミンなどが合成されるのです。この合成されたものが盲腸フンとなりおしりからでてくるのです。盲フンが食べられないと重大な問題となり死亡にもつながるとも言われていますが、下半身不髄や肥満などで長期食べていないうさぎさんもしっかり生きている子はいます。ですから、食べ戻さなくても消化吸収されているものもあるのかも知れません。盲腸は、腸内細菌叢という微生物の巣のようになっています。この細菌は、盲腸フンや固形のフンをたべることで実は体内に戻されているのです。また、体の周りについた微生物も毛繕いを通してお腹の中に入っていきます。このようにうさぎは微生物とはきっても切り離せない関係があるのです。 |
|
|||||||||||||||||||
| |Top|しっぽについて|うさぎについて|ショップ|飼い方講座|Q&A掲示板|マイページ| | ||